英語話者や日本語話者がロジバンに対して違和感を感じるところといえば、ここまで一度もテンス[注:いわゆる時制]
多くの言語と同じく、
いや、selbriを修飾すると言いましたが、実はロジバンのテンスはすべてsumtcitaなのです。詳しいことをいえば、
pu - sumtcita: {sumti} の前に
ca - sumtcita: {sumti}と同じ時に
ba - sumtcita: {sumti} の後に
これらは日本語の「以前」「今」「以後」のようなものです。
Side Note: ロジバンのテンスシステムは相対性理論に基づいているという主張
それでは、「私はここに来た後にこのことを言う(
Answer: mi cusku ti ba lo nu mi klama ti {vau} {kei} {ku} {vau}
会話ではふつう、
pu ku mi dunda lo skami {ku} {vau} やmi dunda lo skami {ku} pu {ku} {vau} 、
より使われる形としては、mi pu {ku} dunda lo skami {ku} {vau}
このときsumtcitaを埋めるのは暗黙のzo'eであり、
nau: テンスの基準を話者のいる時点/地点に再設定する
gugde = x1はx2(要素/成員)・x3(領域)の国
また、mi pu {ku} klama lo merko gugde {ku}{vau} 「私はアメリカに行った」というのは、
述べた通り、空間テンスと時間テンスは非常に似ています。
zu'a sumtcita: {sumti} の左に
.o'onai ri'u {ku} nu lo prenu {ku} cu darxi lo gerku pu {ku} {ku} {vau} {kei} {vau} はどういう意味でしょう?(
darxi x1はx2(対象本体)・x3(対象箇所)をx4で打つ/叩く
Answer: 「(怒) (何かの、多分私)右に、(何かの出来事)以前に、
gunka x1はx2(動作/行動)をx3(目的/目標)のために働く/労働/勤務する
次の文を訳しなさい: ba {ku} za ku mi vu {ku} gunka {vau}
Answer: 「遠い未来に、私は遠くで働く」
puやbaを前につけずに単独でzi,za,
方向性sumtcita(pu,ba,ri'uなど)
複数のテンスがあるとき、左から右へ読んでいき、「架空の旅」
以前少しほのめかしたように、
一度に6つも...と思うかもしれませんが、母音の順番(i,
.oi - 心態詞: 苦労・痛み - 喜び
次の文を訳しなさい: .oi dai do ve'u {ku} klama lo dotco gugde {ku} ze'u {ku} {vau}
Answer: 「君はドイツへはるばる長い時間かけて行った、
空間テンスに慣れていない人がほとんどだと思いますが、これらは素敵な可能性の道を開いてくれます。たとえば、「あれは大きな犬です」は、ti ve'u {ku} gerku {vau} と訳せます。直訳すると「これは広範囲にわたる犬です」となって、ぎこちない感じがしますが、ロジバンではいたって健全です!
gugde = x1はx2(要素/成員)・x3(領域)の国
また、mi pu {ku} klama lo merko gugde {ku}{vau} 「私はアメリカに行った」というのは、
述べた通り、空間テンスと時間テンスは非常に似ています。
zu'a sumtcita: {sumti} の左に
ca'u sumtcita: {sumti} の前に
ri'u sumtcita: {sumti} の右に
bu'u sumtcita: {sumti} と同じ地点に (caの空間バージョン)
ri'u sumtcita: {sumti} の右に
bu'u sumtcita: {sumti} と同じ地点に (caの空間バージョン)
o'o: attitudinal: 複合純粋感情: 我慢 - 寛容 - 怒り
.o'onai ri'u {ku} nu lo prenu {ku} cu darxi lo gerku pu {ku} {ku} {vau} {kei} {vau} はどういう意味でしょう?(
darxi x1はx2(対象本体)・x3(対象箇所)をx4で打つ/叩く
Answer: 「(怒) (何かの、多分私)右に、(何かの出来事)以前に、
→「
テンスsumtcitaが複数ある場合、
例
mi pu {ku} ba {ku} jimpe fi lo lojbo fa'orma'o {ku} {vau} = 「過去において、私はfa'orma'
mi ba {ku} pu {ku} jimpe fi lo lojbo fa'orma'o {ku} {vau} =「未来において、私はfa'orma'oについて理解した」
どのくらい過去(未来)
また、時間テンスと空間テンスを一緒に使う場合、
男がたった一分前に犬を叩いたと言うにはどうすればいいでしょう
zi sumtcita: 基準点から時間的に{sumti} 相当の短距離で起こる
za sumtcita: 基準点から時間的に{sumti} 相当の不定距離(中間)で起こる
zu sumtcita: 基準点から時間的に{sumti} 相当の長距離で起こる
同様に、空間距離はvi,va,vuで表され、それぞれ短距離、
vi sumtcita: 基準点から空間的に{sumti} 相当の短距離で起こる
va sumtcita: 基準点から空間的に{sumti} 相当の不定距離(中間)で起こる
vu sumtcita: 基準点から空間的に{sumti} 相当の長距離で起こる
テンスsumtcitaが複数ある場合、
例
mi pu {ku} ba {ku} jimpe fi lo lojbo fa'orma'o {ku} {vau} = 「過去において、私はfa'orma'
mi ba {ku} pu {ku} jimpe fi lo lojbo fa'orma'o {ku} {vau} =「未来において、私はfa'orma'oについて理解した」
どのくらい過去(未来)
また、時間テンスと空間テンスを一緒に使う場合、
男がたった一分前に犬を叩いたと言うにはどうすればいいでしょう
zi sumtcita: 基準点から時間的に{sumti} 相当の短距離で起こる
za sumtcita: 基準点から時間的に{sumti} 相当の不定距離(中間)で起こる
zu sumtcita: 基準点から時間的に{sumti} 相当の長距離で起こる
同様に、空間距離はvi,va,vuで表され、それぞれ短距離、
vi sumtcita: 基準点から空間的に{sumti} 相当の短距離で起こる
va sumtcita: 基準点から空間的に{sumti} 相当の不定距離(中間)で起こる
vu sumtcita: 基準点から空間的に{sumti} 相当の長距離で起こる
gunka x1はx2(動作/行動)をx3(目的/目標)のために働く/労働/勤務する
次の文を訳しなさい: ba {ku} za ku mi vu {ku} gunka {vau}
Answer: 「遠い未来に、私は遠くで働く」
puやbaを前につけずに単独でzi,za,
方向性sumtcita(pu,ba,ri'uなど)
複数のテンスがあるとき、左から右へ読んでいき、「架空の旅」
以前少しほのめかしたように、
ze'i sumtcita:  {sumti} 相当の短期間にわたる
ze'a sumtcita: {sumti} 相当の不定期間(中間)にわたる
ze'u sumtcita: {sumti} 相当の長期間にわたる
ze'a sumtcita: {sumti} 相当の不定期間(中間)にわたる
ze'u sumtcita: {sumti} 相当の長期間にわたる
ve'i sumtcita:  {sumti} 相当の小範囲にわたる 
ve'a sumtcita: {sumti} 相当の不定範囲(中)にわたる
ve'u sumtcita: {sumti} 相当の広範囲にわたる
ve'a sumtcita: {sumti} 相当の不定範囲(中)にわたる
ve'u sumtcita: {sumti} 相当の広範囲にわたる
一度に6つも...と思うかもしれませんが、母音の順番(i,
.oi - 心態詞: 苦労・痛み - 喜び
次の文を訳しなさい: .oi dai do ve'u {ku} klama lo dotco gugde {ku} ze'u {ku} {vau}
Answer: 「君はドイツへはるばる長い時間かけて行った、
空間テンスに慣れていない人がほとんどだと思いますが、これらは素敵な可能性の道を開いてくれます。たとえば、「あれは大きな犬です」は、ti ve'u {ku} gerku {vau} と訳せます。直訳すると「これは広範囲にわたる犬です」となって、ぎこちない感じがしますが、ロジバンではいたって健全です!
ze'uとその類の語は他のテンスと結合して合成テンスを形成することもできます。ze'uの類を使う際の規則は、それに先行するあらゆるテンスはその過程の(基準点と比較した)端点を表しており、それの後に続くあらゆるテンスは最初の端点を基準とした別の端点を表すというものです。いくつか例を見たほうが分かりやすいでしょう:
.o'ocu'i do citka pu {ku} ze'u {ku} ba {ku} zu {ku} {vau} - 「(寛容)君は食べる、それは過去に始まり、長期間を経て、開始点から遠い未来に終わる」 = 「はあ、君は長い間食べてるね」
この2つは対照的です:
do ca {ku} ze'i {ku} pu {ku} klama {vau}
do pu {ku} ze'i {ku} ca {ku} klama {vau}
do ca {ku} ze'i {ku} pu {ku} klama {vau}
do pu {ku} ze'i {ku} ca {ku} klama {vau}
前者は、現在にひとつ端点をもち、過去に向かって少し伸びます。後者は、過去にひとつ端点をもち、その時点からその時点(ca)まで(すなわち、過去か未来かにほんの少しだけ)伸びます。
jmive x1はx2(観点/基準)において生きている; x1は生物/生体/有機体
.ui mi pu {ku} zi {ku} ze'u {ku} jmive {vau} はどういう意味でしょうか?
Answer: 「(幸せ)私は少しだけ前から未来か過去(文脈から未来なのは明らか)に向かって長期間生きている」、つまり、「私は若い、そして人生まだまだこれからだ(^o^)」
空間テンスにも同じことが言えます。
[注: mi ca ze'u pu bajra は、「私は今を端点にし、そこを基準に過去をもうひとつの端点にして走る」、つまり、「私は過去から今まで走る」となります。]
.u'e 心態詞: 驚き - 平凡
.u'e za'a {ku} bu'u {ku} ve'u {ku} ca'u {ku} zdani {vau} - どういう意味でしょう?
Answer: 「(驚き)(私は見た)ここから前方への広範囲で、家だ」、つまり「わあ、前方の家は巨大だな!」
この量の多い、文法的にもヘビーなテンスシステムの続きをする前に、知識を定着させるために10分以上、頭をリラックスさせることをおすすめします。歌をうたうとか、クッキーをとてもゆっくり食べるとか…心が休まるならなんでもいいので。
 
例題の「ba {ku} za ku mi vu {ku} gunka {vau}」ですが、訳文から見るとzaは少し変では? zuのような気がします。
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