論じるところを引用する。
(引用ここから)
別々のブリディに展開する法則は、タンル接続の場合必ずしも成り立たない。 例えば、アリスが、青い家に住んでいる人であるとすると、
12.6) la .alis. cu blanu je zdani prenu
アリスは ( 青く、かつ、家 ) タイプの 人だ。
は正しいであろう。(jek は、タンルのまとめあげより優先順位が高い)しかし、
12.7) la .alis. cu blanu prenu .ije la .alis. cu zdani prenu
アリスは 青い人 かつ アリスは 家の 人
は、「青さ」を持つのは家であってアリスではないため正しくないであろう(アリスが「青い 人」であるというのはどういう意味かというのをさしおいても。青チームに所属しているかもしれないし、青い服を着ているかもしれない)。タンルは意味的に曖昧であるため、こういった論理操作ができないのである。
(引用ここまで)
さて、論点は「12.7は本当に正しくないのか」ということです。CLLでは「「青さ」を持つのは家であって、アリスではないため正しくないだろう」と書いてありますが、はて、どうしてアリスが「青さ」を持つ必要があるのでしょう?アリスは「青さ」と関係があればよいのであって、アリス自身が「青さ」を持つ必要はないでしょう。
仮に、
la .alis. cu blanu je prenu
であれば、確かにアリスが青さをもつ必要はありますが、ここでは blanu は seltau です。
blanu prenu では、blanu の位置のどこかと prenuの位置のどこかがある関係Rで繋がっていることになります。それぞれ b1, p1 とすれば、
b1 co'e p1
なる命題がなにかあれば(要は co'e に具体的になにかがあれば、ということでもいいですが)、12.7 は特段変ではありません。
ここで、 b1 zdani p1 なる関係 {zdani} を想定することは可能です。そしてそれはまさしく
12.6) la .alis. cu blanu je zdani prenu
が意図するものと同じではないですか。というわけで、12.7 は別に正しくないことはないんですよね。
つまり、12.7 の前文は「アリスは青的人だ」ですが、この解釈として、「アリスは自らの家が青い的な人だ」はまったく健全です。
tanru は意味が曖昧だからこういった論理操作ができない、とのことですが、むしろ、意味が曖昧だからこそこういった論理操作に頑健なんではないでしょうか…。
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