2014/12/09

英語の定冠詞と不定冠詞から

※この記事は2014/2/5に別サイトで書いたものを移行したものです

この記事では、英語の定冠詞と不定冠詞の用法を俯瞰することで、ロジバンの描写sumtiについていくらか考察する。ただし総称的な用法については割愛することにする。
参考文献:名詞句の限定表現


ni'o

不定名詞句は次のように分類される:
  •  特定的
    • 指示的
    • 限定的
  • 非特定的
    • 限定的
特定的であることに必要なのは、同定可能(identifiable)である。すなわち、誰か(大抵の場合は話者)がその名詞句の参照する対象を特定している必要がある。
すなわち、ある名詞句が特定的であるとは、誰かがその名詞句を何らかの対象と結びつけているということである。
ここでいう同定可能というのは原理的なものだと思われる。その発話時点で実際に同定される必要はなく、談話を重ねることにより同定できるようになるということだろう。
定冠詞のついた名詞句は、その時点で同定できるものであるから、同定可能というよりはむしろ「同定されるような(identified)」であるかもしれない。

たとえば、(1)を特定的に読めば、「私」の念頭に買いたい車の像があるように取れる。一方で、非特定的に読めば車であればなんでもよいということになる。

(1) I want to buy a car.

非特定的な読みでは、車を買うのに成功して初めてこれと指さして示すことができるような特定の車が存在することになる。
なお、特定的な読みの場合、その指示対象は現実に存在する場合もあれば存在しない場合もある。
大抵の場合、それを特定しているのは話者であるが、そうである必要はない。(2) では、少なくとも3通りの解釈が可能である:

(2) John is looking for a toy.


  1.  話者もJohnもある特定のおもちゃを念頭においている。つまり、両者にとってa toyは同定され、特定的なものである。
  2.  Johnはある特定のおもちゃを念頭においているが、話者はそのことを知らない。
  3.  両者共に特定の具体的なおもちゃを念頭においていない。


特筆すべきは2.の解釈で、このとき、a toyは話者にとっては不特定的だが、第三者にとっては特定的である。注意すべきは、この時点で聴者が同定できるかには無関係である。

特定的な読み、非特定的な読みは常に恣意的とは限らず、いくらか述語に束縛される。
まだ現実とはなっていない状態に言及したり、あるいはいわゆる可能な(想像上の)世界を創りだす働きをもつ述語であるとき、不定名詞句は非特定的な読みを持ちうる。
他にも、非叙実述語、法助動詞(may, should, will など)や否定文、疑問文、命令文もそのような文脈を形成する。
一方で、(上記の要素を含まない)過去時制または進行形の文、manage等の含意動詞を含む文、叙実述語を含む文は不定名詞句を特定的な読みしかできなくしうる。
これらはある状態や出来事が現実のものであると主張したり、そもそも既定の事実を述べているのだから、そうなるのは当然でもある。

特定的な読みはさらに2つに細分化される。すなわち、指示的と限定的である。
(3) のひとつの解釈として、a doctor を実質的には固有名詞の替わりに用いている(たとえば、Mt.Smithが医者だとして、その名前を出したくないか、あるいは出す必要がないためにこのように言っている)ことが考えられる。
もうひとつは、doctorという職業に特別な意味がある、つまり Mr.Smith その人(個体)を指示するつもりはなく doctorという属性が重要な場合である。
前者を指示的(referential)な用法といい、後者を限定的(attributive)な用法という。

(3) I heard it from a doctor.

もうひとつ例として、(4)(5)の答えになりうる(6)の a logician は、(4)の返答としては指示的になるが、(5)の返答としては限定的になる。

(4) Who did you talk with this morning ?
(5) What kind of person did you talk with this morning ?
(6) I talked with a logician.

もちろんのことながら、非特定的な不定名詞句を指示的に用いることはできないので、限定的用法に限られる。


ni'o

定冠詞の用法は大きくわけて3つある。
いずれにせよ、定冠詞は話者と聴者が共有する知識集合の中にそれに対応する指示物が既に納められているときに使われる。


  1. 前方照応 (anaphoric)
  2. 外界照応 (exophoric)
  3. 後方照応 (cataphoric)


1.前方照応は、何らかの意味で既に述べられたものに言及する場合に起こる。恐らく最も一般的な用法。

(7) I bought a interesting book. The book is very old. (a interesting book <- the book)
(8) Mary traveled to Kyoto. The journey was tiring. (先行詞は名詞句でなくともよい。この場合は前述のフレーズ。traveled to Kyoto <- the journey)
(9) I bought a book. The author is famous. (前方照応はもっと間接的でもよい。a bookからの連想によって共有する知識集合にその付属概念が納められると考えられる)

(9)はかなり文化に依存する照応である。ある対象から何が連想されるかは社会・文化において様々であろうからである。
しかし少なくとも、「の一部」(a car のthe wheels, the automatic gears...)や「属性」(a car の the length, the color, the weight...)はある程度普遍的な連想だろう。

2. 外界照応は、指示物の同定する根拠となる話者聴者共有の知識集合が言語文脈でなく、発話の場面、周囲の状況、社会的文化的政治的環境によって形成されている場合に起こる。
説明が冗長だが、要は「コンテキスト(共有の知識集合)は言語文脈だけではない」ということである。
逆に言えば「それが何か分からなければ、外界の状況をヒントに同定せよ(同定できるものだから)」ということでもあるだろう。

(10) Pass me the book. (そのものが話者聴者両方に見える場合)
(11) John, catch the jailbird! (塀を隔てていると想定。その囚人は聴者には見えるが、話者には見えなくてもよい)
(12) I am going to the church. (話者聴者両方ともそれが見えていなくとも、文化・社会的状況から同定できる教会であることがわかる)

3. 後方照応は、関係節や後置修飾句によってその名詞句が同定される場合に起こる。

(13) The waves of the sea were high. (the sea による連想で、of the sea が waves を同定できるようにしている)

関係節は、新しく導入された名詞句を、話者と聴者が特定的でかつ十分な知識を持っているモノに関連付けていなければならない。
(14)(15)においては、woman は、よく見知った Billとの関連・連想で同定されうるものでなければならないため、Billと無関係な関係節を用いた(15)はおかしい。

(14) What's wrong with Bill? Oh, the woman who dated him last night was nasty to him.
(15) What's wrong with Bill? Oh, the woman who was from the south was nasty to him.

とはいえ、もし話者聴者の共有知識によって、Bill関係なしに「南から来た女」が同定されるのであれば、(15)も妥当な表現だと思う。

(16) The book which I bought yesterday is very interesting.

(16)は、「私が昨日買った」という情報によって、共有知識集合内でどの本か同定されるならば妥当な表現だろう。
たとえば、昨日別れ際に「あの本買うことにするよ」というような会話をしていたならば、十分同定されるはず。


ni'o

以上の用法をある程度忠実にロジバンで再現したいと思う。

Ⅰ. 特定的・非特定的

不定名詞句はlo で完全に言い表せられると言ってよい。xorlo は不定名詞句をそのままロジバンに転写できるようにしたものと言っても過言ではない。

lo karce は日本語のまさしく「車」である。単複の言及もせず、ただただ不定名詞句であるのみである。
ちなみに、不定名詞句は論理学的には自由変項である。その自由変項を文脈によりどのように処理するか、というのが結局のところ不定名詞句の解釈の違いに起因する。

自由変項に何かしらの定項を入れることは、不定名詞句の特定的読みをすることである。一方で、自由変項を存在量化することは、不定名詞句の不特定的読みをすることである。

(2) の解釈は3通りあった。

(2) John is looking for a toy.


  1. 話者もJohnもある特定のおもちゃを念頭においている。つまり、両者にとってa toyは同定され、特定的なものである。
  2. Johnはある特定のおもちゃを念頭においているが、話者はそのことを知らない。
  3. 両者共に特定の具体的なおもちゃを念頭においていない。


しかし、自由変項を縛ろうとするのは他でもない話者であることを考えると、2と3は話者にとっては同じ状況である。すなわち、論理学的な解釈としては2つになる。


  1. 話者にとって a toy は特定的である。 ~ 「ジョンは対象cを探している」  Looking-for(c)
  2. 話者にとって a toy は非特定的である。 ~ 「ジョンが探しているようなおもちゃが存在する」 [∃x: Toy(x)] Looking-for(x)


さて、ロジバンで、特定的であることを明示するには le がある。
ここで注意しておきたいのが、le と 特定的な読みのlo はやはり意味合いが違うということである。
le karce は話者の心でその特定の対象を思い描いていなければならないが、特定的な読みのlo karce ではその必要はない。
言い換えれば、ある名詞句が特定的な読みをされることと、話者がその対象を心で思い描いていることはまた別の話なのである。
いわば我々が日本語で「車」と「あの車」を言い分けるようにして、ロジバンは{lo karce}と{le karce}を使い分けることができる。

しかし、対称性の観点から、明示的に「第三者にとっては特定的なもの」ということを表明する冠詞をデザインするのはある面では有意義かもしれない
そこで、試験的に「後ろにひとつsumtiをとって、gadriになる」ようなcmavo、lo'ei を定義する:

lo'ei: gadri変種; {lo'ei sumti}で「sumtiにとっては特定的な」というgadriになる。

これを用いれば、(2)-2の解釈を(17)のように明示的に表すことができる。日本語にはこれに相当する短い語はないはずである。

(17) la .djan. cu sisku tu'a lo'ei vo'a selkei / ジョンは(ジョンにとって特定的な)おもちゃを探している。

もっとも、le はlo'ei の特殊なケースである: le = lo'ei mi


ni'o

Ⅱ. 前方照応

①前方照応
前方照応は、ri, ra, ru によって表現しているが、riはともかくra, ruは何を照応しているのか曖昧になるケースが多い。
そこで、試験的に le'ei を導入する。

le'ei : gadri; 従来のlerfuによる前方照応に似ている。 le'ei broda は、前述の{lo/le/.. broda}を照応する。

たとえば、次のように使える。(18)'はlerfuを用いた従来の言い方である。

(18) mi te vecnu lo cukta .i le'ei cukta cu cinri mi / 私は本を買った。''その''本は私にとって興味深い。
(18)' mi te vecnu lo cukta .i cy. cu cinri mi

今までは、誤用(?)として le が le'ei のごとく使われてきたが、le は前方照応とは無関係である。

le'ei の用法をどこまで拡張すべきかは議論の余地がある。ひとまず以下のことについて考えておく:


  1.  tanru (ex. lo blabi gerku) をtertauのみ (le'ei gerku) で照応してもよいか。すなわち、(7)のような用法の導入。
  2.  名詞句でなく、文(フレーズ)の照応(ex. mi klama lo mergu'e .i le'ei nu litru cu zdile) は許容されるか。すなわち、(8)のような用法の導入。
  3.  より間接的な照応は可能か。すなわち、(9)のような用法の導入。(ex. mi cpacu lo karce .i le'ei skari cu blabi)


オリジナルの定義は、 le'ei broda = ri/ra/ru noi ke'a broda と表現できよう。これをいかに拡張していくかが以下の議論である。
※ ri/ra/ru no'u lo broda とすれば、le'eiを使わなくても十分表現はできるが、多用する割には少々冗長である。

■ 1.について
tanruによる描写sumtiをそのtertauのみで照応するのはほとんど非曖昧だし、有意義だと思われる。

lo cinri cukta = le'ei cukta / 面白い本 = その本
lo blabi gerku = le'ei gerku / 白い犬 = その犬

これは、le'ei broda = ri/ra/ru noi ke'a brode broda である。tanruのPSはtertauのそれと同一であることを考えると、この拡張は妥当であろう。

■ 2.について
これはどちらかというと、la'e do'i の類で表せられる範疇の話である。実際、(19)で十分言いたいことは言える。

(19) mi klama lo mergu'e .i la'e di'u cu zdile

それでも、次のような提案はできよう: 前述の文で表される事象を{le'ei nu broda}で照応するのは有意義ではなかろうか。
もちろん、do'i にとっての le'ei を定義することもできよう。

xxx : gadri; 取り込んだselbriをselbriに持つ前述の文を照応する。 ko'a broda ko'e ... .i la'e xxx broda cu brode

しかし、これは表現が冗長になる上に新たに冠詞を導入せねばならないこともあり、あまりいい案ではない。
そこで、前述の文のselbriに何らかの抽象詞をつけた形を le'ei で取り込むことで、その文で表される事象・性質・量を表すことができるようにしよう。

(19)' mi klama lo mergu'e .i le'ei nu klama cu zdile

この定義によって曖昧になるのは、前述で lo nu broda と broda をselbri とする文の両方がある場合である。
しかし、経験的に、lo nu broda を前方照応することはあまりないだろうから、混乱はほとんど起こらないだろうと予想する。

■ 3.について
これの導入は文化的中立性を欠く危険性を孕む。
(20)の{le'ei finti}は{lo finti be le'ei cukta}と言いかえられよう。(21)の{le'ei skari}は{lo skari ne le'ei karce}とでも言いかえられる。

(20) mi mencti lo cukta .i le'ei finti cu banli / 私は本を読んだ。その作者は偉大だ。
(21) mi te vecnu lo karce .i le'ei skari cu blabi / 私は車を買った。その色は白だ。

ひとつの妥協案は、「SEをつけるレベルでなら許容する」である。(20)(21)は許容しないが、(22)なら許容するということである。

(22) mi mencti lo cukta .i le'ei te cukta cu banli / 私は本を読んだ。その作者は偉大だ。

この案は、照応の際の連想の範囲をロジバンらしくせよ、ということである。ある概念にとって自然に連想されうるものはPSの要素にあって然るべきだからだ。
これなら過度に中立性を欠くことなく、豊かな表現が可能でありそうだ。これをロジバンで定義するなら、次のようであろう。

le'ei se/te/ve/xe broda = lo/le se/te/ve/xe broda noi le'ei broda cu broda fe/fi/fo/fu ke'a

これで表現できないようなもの、たとえば「その車の色」などは、ne を使えばよいだろう。

(23) mi te vecnu lo karce .i lo skari ne le'ei karce cu blabi

この冗長さは文化的中立性のために必要であると考えたほうがよい。これを悪だと思うのであれば、必要悪である。


ni'o

ここで一度、le'eiをまとめておく。

le'ei : 前方照応gadri; 取り込んだselbriをselbriに持つ前述の文を照応する。①tanruによる描写sumtiをそのtertauのみで照応できる。 ②抽象詞を使うことで、文の表す抽象概念(主に事象)を照応できる。 ③SEを使う範囲でなら間接的な照応ができる。

ni'o

Ⅲ. 外界照応

外界照応は、指示物を同定する根拠となる話者聴者共有の知識集合が言語文脈でなく、発話の場面、周囲の状況、社会的文化的政治的環境によって形成されている場合に起こる。
つまり、それは同定されるが、同定するには言語文脈(すなわち前述の文)ではなく、周囲の環境(状況)から情報を得よ、ということを表す。
ひとまず、それ専用のgadriを定義しておく:

le'oi : gadri; 指示対象は話者聴者にとって同定されるものだが、同定するには周囲の環境(状況)からの情報が必要であることを表す。

二人の近くの机の上にある本を取ってほしいときは、(24)のように言える。

(24) ko dunda le'oi cukta mi / その本を私にとってください。

しかし、後で述べるが、ロジバンに外部照応のマーカーは不必要だろう。


ni'o

Ⅳ.後方照応

後方照応は、関係節や後置修飾句によってその名詞句が同定される場合に起こる。
この照応は(新しく導入した名詞句を)話者と聴者が特定的でかつ十分な知識を持っているモノと関連付けていなければならないという点で、前方照応の3.と似ている。
すなわち、その修飾句が新しい名詞句に関連づけられるかどうかはいささか話者の文化慣習に依存しうる。
さらに言えば、後方照応マーカーの強制(現時点では強制ではないが、おそらく普及するに従ってそうなりうる)は、malglicoかもしれない。

個人的な意見として、照応関係で必要なのは、前方照応(すなわち、言語文脈に限っての照応)のみである。
それ以外の定冠詞の用法は、英語独特の、少なくともロジバンには取り入れなくてもよいものであるだろう。


ni'o

lo は不定名詞句を作るが、それに加えて照応系も包含している。lo はそれ自体は何の示唆もしないgadri である。
つまり、「特定的だろうが不特定的だろうが指示的用法だろうが限定的用法だろうが、前方照応的に使っていようが、何でもいいけどとにかくbroda1」というのが lo broda である。
逆に言えば、lo は少なくとも上記の試験的gadri的用法を持つということでもある。(実際はle, loi, lo'i, ... に関連する用法もあるのでもっと多い)

照応すらも lo が担うという点で、英語と異なっていることに注意したい。もし照応に関してはloでないのであれば、lo は実質不定冠詞"a"とほぼ同じものであっただろう。
照応すらもloで表せられる(すなわち照応マーカを強制しない)ことこそが、英語とロジバンの名詞句(項)の取り扱いの決定的な違いである。
そもそも、自由変項の処理において、コンテキストを探るのは当然であり、それが同定される程に明らかであるならば、わざわざ冠詞で注釈する必要はないだろう。
後方照応についても似たようなことが言える。そもそも本当に制限できているなら、冠詞で示さずともそれが同定されることは分かるであろう。
このことから、外界・後方照応を表すgadriはロジバンで定義するほどのものではない。よってle'oiは破棄しよう。

ロジバンで特定的な物言いをするために実装されている le には「話者がそのように描写するもの」という注釈があるが、これは重要である。
なぜならば、何かを特定するとはつまり、それが実際に指示対象として存在するということだからだ。単なる特定的マーカーならば、それは同時にその存在を表明してしまう。
そこで、「何に対して特定的なのか」を上手く考えることでその存在について言及することなく特定的な物言いをすることができる。それは、話者の感覚に訴える仕方である。
たとえばそれは、「網膜の像のパターン」かもしれないし、究極、「それを想像したときの話者の脳のニューロンのパターン」かもしれない(これは単なるアナロジーである)。
いずれにせよ、話者が特定的だと言っているのはその対象ではなくて、その知覚に関してであると言えよう。その知覚は確かに存在しているだろうから、特定できる。
その知覚パターンが一体何を表しうる(もしくは現実世界の何と対応する)のかどうかは、心に対する深い理解に依存する。これにより、le broda は定項から免れる。
ほとんどの場合、その知覚パターンは現実世界の何かと対応しうるものである。このときは純粋に、特定的なマーカーであると言えよう。
le の指示対象が lo から外れるのは、実質上、「実在しないもの」への言及のときのみと考えていいだろう。

なお、lo no broda など、loを使って現実世界に存在しないような不定名詞句を作ることはできるが、これに関しては無問題である。
なぜなら、lo no broda は自由変項であって、現実世界に然るべき対象が存在しないのであれば、lo no broda に何も入れることがないだけだからだ。

以上を踏まえれば、特定的マーカーのgadri、lo'eiも le のように「第三者の思い描いているもの」への指示とみなすべきである。
「ジョンは(ジョンにとって特定的な)おもちゃを探している」とき、そのおもちゃは実際に存在している必要はなく、そのようなジョンの知覚パターンがあればよい。
我々はそのジョンの知覚パターンが一体何を表しうる(もしくは現実の何と対応する)のかをその後でじっくり考えればよい。

結局、(定義するのであれば)lo'eiとle'eiの2つを定義するという判断をもって、この記事を締めくくりたいと思う:

lo'ei: gadri変種; {lo'ei sumti}で「sumtiにとって特定的な」「sumtiが思い浮かべているようなあの」というgadriになる。
le'ei : 前方照応gadri; 取り込んだselbriをselbriに持つ前述の文を照応する。①tanruによる描写sumtiをそのtertauのみで照応できる。 ②抽象詞を使って、文の表す抽象概念(主に事象)を照応できる。 ③SEを使う範囲でなら間接的な照応ができる。


2014/12/07

分配性と集団性についての理解のための草稿

2014/12/6 ver 1.0
2014/12/7 ver 1.1

ni'o

 「はじめてのロジバン」でも特に頭を悩ませているであろうところが、分配性と集団性の項目でしょう。これは大部分、その章を書いた当時の僕の理解不足とそれに伴う表現の不備が引き起こしている問題だということは自負しているので、できるだけ早いところ書き直さないといけない。

 という事情を踏まえて、また理解不足による悲劇が起こらないように、ひとまずロジバンと関連する前段階の、純粋に自然言語に登場する分配性と集団性についてきちんと書いておくのは悪くないと思い、ここに草稿を書きしたためます。

 BPFK sections の me の項目 にもある通り、この記事の分配性・集団性についても McKayのもの("Plural predication (2006)")に準じることにします。より plural logic に踏み込んだ内容の記事は、guskantさんの gadri の論理学的観点からの解説 がありますので、形式論理学に強い方はそちらも見るといいかもしれません。


ni'o

 結局のところ、分配性というのは名詞句の並列接続詞 「と」、英語でいえば "and" の解釈の仕方(一般には複数形の名詞句)と関連してきます。

(1) アーニーとボブとカルロスは学生だ。

この文(1)は並列接続詞(「そして」)を用いた、

(1)' アーニーは学生であり、そして、ボブは学生であり、そして、カルロスは学生である。

という文のいわば「省略形」としてみなせるという主張にほとんどの人は異論はないでしょう。思い切って、このとき名詞句の並列接続詞は冗長な(1)' を短く言うためのテクニックとして使われている、と言ってしまってもこの際いいでしょう。

 恐らく、多くの述語にとって、(1)を(1)'のように読むことは有効です。この至って単純な性質を、すなわち、並列な名詞句を並列な文の簡潔化のために使われているように解釈できるとき、「その並列な名詞句は分配的に述語を満たす」とか「その述語は分配的に満たされている」などと言います。もしくは、「(その述語を満たしている)名詞句には分配性がある」などと言います。

※ 以下で「述語Fは分配的/集団的」や「分配的/集団的な述語」という言い回しをよくしますが、これは、「分配的/集団的に満たされているような述語」という意味です。この記事では一項述語を中心に取り扱いますが、項の位置が複数あるような述語ではどの位置がそのように満たされているかを適宜明記(文脈上明らかであれば省略)することにします。

 すなわち、「いくつかのものがFであるとき、それら1つひとつについてもFであるなら、そのいくつかのものはその述語を分配的に満たす」ということになります。

 しばしば、以下で「分配的読み」や「分配的に読む」という言い方をするときがあります。これは、並列な名詞句がある文を、それぞれについての並列な文(連言)として解釈してみるという意味合いがあります。(1)は分配的な読みが可能なわけです。そして、分配的な読みが可能なとき、分配性があると言えます。

 ということは、「xは学生だ」という文では、述語は分配的に満たされているということになります。当然ではあるのですが、数学で使われる述語のほとんどは分配的に満たされるでしょう。
  • 「xは偶数である」
  • 「xは微分可能である」
  • 「xは素数である」
  • 「xはN以上だ」
たとえば、「2と4は偶数である」というとき、これは「2は偶数であり、そして4は偶数である」ということを短く言ったものとして解釈されるはずです。他の語句についても同様のことが言えると思います。

※ 「nとmは互いに素である」は一見、名詞句を「と」で繋いでいますが分配的ではなさそうです。しかしながら、「互いに素である」というのは定義から二項述語であることに注意してください。つまり、そもそも「互いに素」というのは2つの数の間の関係であって、「xは互いに素である」という一項述語のxに「nとm」を入れているわけではありません。

※※ 「互いに素」という述語は数学の用語であって、それゆえに何項の述語かが定義されていますが、一般に自然言語の文の述語が何項なのかは分析の仕方によると思います。ですから、この記事の「この文の述語はこうである」というのはいくらか恣意性があると思います。ですが、その恣意性の是非について詳細に語ることは、この記事の役割ではないと思いますし、それこそ分析哲学の研究対象となることだと思いますので、ここでは不自然でなさそうな分析をなるべく心がけていますので、それで容赦ください。(そもそも、もっと抜本的な分析を行えば、分配性と集団性という概念すら無しにこれこれの文を分析できるかもしれませんが、あくまでこの記事は「分配性と集団性」の記事ですので、その辺りの(都合の良い)線路があることは容赦ください)。

※ なぜ数学で使われる述語が『当然ながら』分配的であると言ったのかといいますと、数学は標準的な一階述語論理で上手く記述できているからです。標準的な一階述語論理の述語はすべて分配的に満たされますから、数学についてもそうだろうということです。


ni'o

 見てきたように、数学の話ならこれで特に問題もないのですが、自然言語の形式言語への翻訳ということになると事情は異なってきます。というのも、自然言語で現れる述語の中には分配的な読みができないものが存在するからです。

(2) アーニーとボブとカルロスはクラスメイトだ。

これは明らかに、「アーニーはクラスメイトであり、ボブはクラスメイトであり、カルロスはクラスメイトである」という文を短縮したものではないでしょう。それでも、「アーニーはクラスメイトだ」を特に不自然と思わない人はおそらく、「アーニーは(誰かと)クラスメイトだ」というように無意識に「xはクラスメイトだ」という一項述語から、「xはyとクラスメイトだ」という二項述語に変容させてしまっていると思います。

 (2)で使われている述語は実は三項述語「xとyとzはクラスメイトだ」であると考えることもできそうです。しかしながら、別に「クラスメイト」というのは何も三項関係に留まりません。「目の前にいる10人の学生はクラスメイトだ」という文では十項関係の述語を使っているとみなすことになりますが…、この辺りで雲行きの怪しさを感じてくれると幸いです。「互いに素」とはちがう類の述語であることは明らかでしょう。

 他にも、

(3) 10人の学生が並んで円陣を組んでいる。

というのも、一人ひとりが円陣を組んでいるわけではありませんし、そもそも1人で円陣は組めるものではないでしょう。つまり、この文の表すところは、「円」は1つだけ形成されているということであって、人数分(10個)形成されているということではないでしょう。ここでも、無意識のうちに「xが円陣を組んでいる(のに参加している)」と読まないようにしましょう。「円陣に参加している」というのは分配的でしょう。

 さらに、

(4) これらのリンゴは全部で5個以上ある。

というのも、(「全部で」と書いてあるのですから当然といえば当然ですが)「一つ一つのリンゴが5個以上ある」(?)わけではありません。以上のように、分配的に読めないような文が自然言語ではありうるわけです。他にMcKayが挙げているもの(の日本語訳)をいくつか挙げておきます:

  • xはその(1つの)建物を囲んでいる。
  • xは多くの異なる国の出身だ(xは色々なところから来た)。

 このように、述語の性質/意味上、どうにも分配的な読みができないものがあります。それを、「その述語は非分配的に満たされている」とか単に「非分配的な述語だ」と言っておきましょう。分配的に読めないならば、それは非分配的ということです。

※ 個数系の述語ではほとんど非分配的に思えますが、「xは4個以下だ」とか「xは全部で奇数個ある」というのは分配的です。「1個」もまた「4個以下」ですし「奇数個」ですから。

※ 「xは家族である」も非分配的な述語だと思います。


ni'o

 さて、以上で出てきたのは、「意味上、明らかに分配的な読みが不可能な述語」でした。ここからは少し毛色の違うものを見ていきます(そして、分配性・集団性について考えることになるのはむしろこちらがメインかもしれません)。

(5) この砂袋とその砂袋を量ると10 kgだった。

これは、「動作の回数」の点から2つの解釈ができます。適切な語句を付け加えて言い分けると、

(5a) この砂袋とその砂袋を量るとそれぞれ10 kgだった。
(5b) この砂袋とその砂袋を量ると全部で10 kgだった。

(5a)では量る動作は2回ですが、(5b)では量る動作は1回です。間違いなく、(5a)は2つの砂袋について分配的な読みをしています。一方、(5b)の解釈では、「合計で10kg」ですから、それぞれは10kgでない(すなわち非分配的である/分配的な読みでは偽である)ことも同時に述べています。

 また、次の文、

(6) この砂袋とその砂袋を量ると10 kg以上だった。
(6a) この砂袋とその砂袋を量るとそれぞれ10 kg以上だった。
(6b) この砂袋とその砂袋を量ると合計で10 kg以上だった。

に関しても、「それぞれ10kg以上」と「合計で10kg以上」の2つの解釈ができます。しかし、(5)と違って、(6a)が真ならば(6b)もまた真ですし、(6b)が真だからといって必ずしも(6a)が偽であるとは限らないという点は注意しておいていいでしょう。たとえば、2つの砂袋が 12kg と 16kg だった場合は、どちらの解釈でも真となります。(6a)は分配的な読みであり、(6a)と(6b)が両立する場合があります。

※ (6a)をP, (6b)をQとして、「P⇒Q」「¬(P⇒¬Q)」ということです。後者は「P∧Q」と同値です。

 (5)も(6)も数値の絡んでくるものですから、そういった類の述語に特有のものではないかと思われるかもしれませんが、もっと日常的な文にも生じます。

(7) アリシアとベティとカーラはその(1つの)テーブルを持ち上げた。

ここでも、「持ち上げ」という動作回数の点から見てみましょう:

(7a) アリシアとベティとカーラはそれぞれ、そのテーブルを持ち上げた。
(7b) アリシアとベティとカーラは一斉に、そのテーブルを持ち上げた。

(7a)の読みでは「持ち上げ」は最低3回(人数分)起こっており、(7b)の読みでは「持ち上げ」は最低1回だけ起こっていると見れます。すなわち、複数回の各個人による持ち上げが行われたのか、3人という集団による単一の持ち上げが行われたのか、どちらのようにも読めるわけです。

※ 「各個人がテーブルを持ち上げるという光景は不自然だ」と思うのであれば、「バーベル」とでもしてみましょう。その3人がウェイトリフティングの選手なら、それぞれが(少なくとも)1回ずつバーベルを持ち上げたという解釈はできますし、設営かなんらかの際に3人で持ち上げたという解釈もできます。

※ 文ではないので、少し話題からそれるかもしれませんが、「重量10kgの2つのダンベル」というのは「合わせて10kg」なのか、「それぞれ10kg」なのか分かりません。


ni'o

 以上のこと、特に(6)のことから、「非分配的」という用語が「分配的」の対なる用語としてはあまり適切ではないということが伺えます。というのも、(6b)「合計で10kg」の解釈を「非分配的な読み」と名づけてしまうと、「非分配的な読みでも分配的な読みは可能である」という少々矛盾めいた表現が出てくるからです。

 そこで、「分配的」の対なる用語、すなわち「複数のものが合わせて/合計で/一斉に/集団で述語を満たす」ようなときを「集団的(collective)に満たす」「集団性がある」「集団的」と呼ぶことにしましょう。すると、(6b)というのは集団的な読みです。そして、(6)では集団性と分配性が両立することがあると言うことができます。

 冒頭で挙げた「意味上、明らかに分配的な読みが不可能な述語」というのは、集団的かつ非分配的な(読みしかできない)述語と言えます(これは間違いなく「集団的」です。集団的ですらなければ、その文は偽ですから)。つまり、「xはクラスメイトだ」や「xは4個以上だ」というのは集団的かつ非分配的に満たされる述語です。

※ もちろんのことながら、「分配的」と「集団的」というのは独立したものです。「非分配的かつ集団的」や「分配的かつ集団的」など、理論上3通りあり得ます(「ある」か「ないか」で2×2=4ですが、「非集団的かつ非分配的」はそもそもその文が偽ですから、実際は3通りです)。

[追記:本当に「非集団的かつ非分配的な読み」は偽になるのだろうか?たとえば、重複しない2人1組で1回ずつ(合計2回)その机を持ち上げたとき、「その4人の学生は1つのその机を持ち上げた。」とは言えないだろうか。もし言えるのであれば、これは非集団的かつ非分配的な読みではないだろうか。]


ni'o

 ここで注意してほしいのは、「xはクラスメイトだ」というのはどうあがいても、集団的かつ非分配的に満たされる述語としてしか解釈できませんでしたが、「xは10kg以上だ」においては使われ方(文脈・その他の注釈付け)もとい解釈の仕方によってその分配性・集団性が変わりえます。ですから、分配性・集団性といった性質は、その時々によって変わりうるものです。

 また、「集団的な読み」というものの自由さについても述べておきます。というのも、分配性というのはほとんど形式的な操作によって定義できましたが、「何が集団的な読みが可能な光景/状況か」というのは(広く共通するものもあるでしょうが)個人(または属するコミュニティ)の価値観に大きく影響されます。今までに見てきた、「机の持ち上げ」では動作の共同性が、「重さ」ではその和が集団性と関連しています。つまり、ある述語を集団的に満たすときの意味/光景/状況は、分かりやすいものもあれば、どうにも考えられそうにないものもあります。


ni'o

 述語の意味合いの違いにおける、集団性と分配性の揺らぎについて述べておきます。(7a)と(7b)は、一方が真なら他方は真ではないという点で (5a)(5b)と一見似ています。「それぞれが持ち上げた」というのは「一斉に持ち上げた」わけではないですし、「一斉に持ち上げた」というのは「それぞれが持ち上げた」というわけではありません。ですが、机の持ち上げという出来事でも、集団的かつ分配的な状況がありえます:

(7c) アリシアとベティとカーラは個々でそのテーブルを持ち上げたあと、一斉に持ち上げた。

ここで注意したいのは、(5)と(7)の述語の意味合いの違いです。(5)ではある程度定常的な性質について述べていますが、(7)は動作であり、その場合、どれだけの時間幅を考慮にいれるかによって、集団性と分配性の具合も変わってきます。(7c)は(7a)と(7b)が立て続けに起こった様子でしかありませんが、時間幅がより大きくとられていることによって、集団性と分配性が両立した状況となっています。

 他にも、guskantさんは「料理する」という述語でも集団性と分配性が両立する状況がありうると述べています。
『複数の人が協力して餅つきをし、カレーとバーベキューについてはそれぞれの人が分担するということも可能である。(略)この場合、(略)、それが集団的に餅つきをし、分配的にカレーかバーベキューを作っていると見なされる。 』(gadriの論理学的観点からの解説)
これも、餅つきだけに着目すれば、「集団的かつ非分配的に料理をする」ことになりますから、時間幅の取り方で集団性・分配性の具合も変わってくることが分かります。(たとえば、ご飯が完全に完成する前、それも餅つきがやっと終わったという段階で彼らを見たときは、彼らはまだ分配的に料理はしていませんから、「集団的・非分配的に料理をしている」ことになります)

※ ここで、もし6人の人がいるとして、4人は餅つきを、残り2人はそれぞれカレーとバーベキューを担当し、それらを同時進行させる場合はどうなるのかちょっと分かりません。

 ある程度定常的な性質について、集団性と分配性が両立するようなものは(6)があります。他にも、たとえば爆音を鳴らしている2つのスピーカーについて、「その2つのスピーカーはうるさい」というのは集団的でも分配的でもあるでしょう。恐らくですが、相乗的・相加的な性質は「それぞれFであるならば、合わせるとなおさらFだ」ということで、分配性が満たされば同時に集団性も満たされる気がします。(ただし、これは逆は成り立つとは限りません。たとえば、合計40kgの大量の人参の重さについて、「集団的には重い」ですが、それぞれはただの人参ですから、「分配的には重い」わけではありません)

 一方で、そうでないような性質、たとえば「学生である」や「男性である」や「生きている」というのは、集団的な読みがしにくいものだと思われます。もちろん、この中にも比較的集団的読みがしやすいものもあると思います。たとえば、「あの二人はご飯を食べるときもお風呂に入るときも寝るときもトイレに入るときもずっと一緒だ。あの二人は集団的に生きているな。」というのは、そこまで拒否感のある集団性ではないと思います。

 これは憶測ですが、動作に関する述語について、それが分配性と集団性を両立している場合というのは、非分配的かつ集団的なその動作と分配的かつ非集団的なその動作の両方が起こったということに等しいと思います。もしかしたら、これに当てはまらずに分配性と集団性を両立する動作に関する述語があるかもわかりませんが、概ねそう考えればいいのではないかと思います。


ni'o

 結局のところ、もっとも理解しやすく(安直に)考えるならば、分配的な読みとは「それぞれ(each)」をつけ加えて読むことであって、集団的な読みとは「一緒に(together)」をつけ加えて読むことかもしれません。分配的な読みの方はほとんど一辺倒に「それぞれ」をつければいい気がしますが、集団的な読みの方は(5)(6)では「一緒に」では不自然であることも考えると、ときには「合計で」とか「合わせて」とか「全部で」といった語を考える必要もあるかもしれません。

※ これは冒頭で取り扱った、集団的かつ非分配的な述語に関してでなく、色々な読み方が可能な述語についての処方箋です。

2014/10/03

UI4 UI7 FUhE FUhO - 心態特定詞 (Attitudinal Specifiers)

※これはBPFKsectionsを訳したものです。
[訳注: 心態特定詞は仮の訳です。]


re'e (UI4)
感情カテゴリ/修飾語: 霊的。直前の心態詞が霊的/宗教的/神霊的/超自然的なものに向けられていることを示す。心態詞が無い場合はその話者の視点がそうであることを示す。
(cf. lijda, pruxi)
Keywords: 霊的、宗教的

ki'e lojbot do pairnu'i io re'e
ありがとう、ロジボット。君は公平かつ公正だ(霊的なものに私は尊敬の念を抱く)


re'e cu'i (UI*4)
感情カテゴリ/修飾語: 現世的。直前の心態詞が霊的/宗教的/神霊的/超自然的なものに向けられていないこと、つまり、事実上、現世的なものに向けられていることを示す。心態詞が無い場合は、その話者の視点がそうであることを示す。
Keywords: 現世的、世俗的

A: ni'o .uisai re'ecu'i lo bavlamdei ku detri lo xisyjbenunsla

B: .i do na xriso .i ki'u ma do gleki tu'a lo xisyjbenunsla

A: .i mi nelci lo nu terdu'a lo seldu'a .aucai

B: .i do bebna vau .oise'inai

A: いやっほい!明日はクリスマスだ。
B: 君はキリスト教徒じゃないよ。どうして、クリスマスを喜ぶんだ?
A: プレゼントを貰うのが好きなんだ!
B: 君は馬鹿だ。君にたいして不満があるよ。

[訳注: .uisai の対象がre'ecu'i, すなわち現世的なものに対するものなのがわかりますね。
Aがそう言っている段階で、Bは割と察せれたはずですが、一応尋ねたんですかね?]


re'e nai (UI*4)
感情カテゴリ/修飾語: 冒涜的。直前の心態詞が霊的/宗教的/神霊的/超自然的なものから離れ、冒涜行為に向けられていることを示す。心態詞が無い場合は、その話者の視点がそうであることを示す。
Keywords: 冒涜的

no cevni cu zasti re'enai
神なんていないよ。
[訳注: 私の視点は反宗教的である、ということを表しているのでしょう。]


ro'a (UI4)
感情カテゴリ/修飾語: 社会的。直前の心態詞が話者の社会的交流に向けられていることを示す。心態詞が無い場合は、その話者の視点がそうであることを示す。(cf. jikca)
Keywords: 社会的

.oi ro'a ba'e ca ku mi se cfipu po'o to srana la .vei,on. toi
やだよおおお。僕は「今」ただただ困惑している(ヴェイヨに対して)。


ro'a cu'i (UI*4)
感情カテゴリ/修飾語: 非社会的。直前の心態詞が話者の社会的交流に向けられていないことを示す。心態詞が無い場合は、その話者の視点がそうであることを示す。
Keywords: 非社交的

ni'o .ui ro'a cu'i mi cikre le mi skami
わーい、自分のパソコンを直す。
[訳注: この喜びは、非社会的なものです。上手い訳を誰か…!]


ro'a nai (UI*4)
感情カテゴリ/修飾語: 反社会的。直前の心態詞が話者の社会的交流から離れ、話者の社会からの孤立に向けられていることを示す。心態詞が無い場合は、その話者の視点がそうであることを示す。
Keywords: 反社会的 [訳注: というより、孤立的?]

ni'o .ui nai ro'a nai mi mo'u zbasu le mi selkei no'u la .gandam.
私はガンダムのプラモデルを作り終えた。寂しい。


ro'e (UI4)
感情カテゴリ/修飾語: 精神的。直前の心態詞が精神的/知的/思慮に富んだ/黙想的なものに向けられていることを示す。心態詞が無い場合は、その話者の視点がそうであることを示す。
 (cf. menli, pensi, xanri)
Keywords: 精神的

.i .oi ro'e mu'i ma pau nai lo nu tavla cusku zo galxe cu mutce nandu fi lo nu galxe bilma
バカ頭!どうして喉が痛い状態で"galxe"と言うのがこんなにも難しいんだよ!


ro'e cu'i (UI*4)
感情カテゴリ/修飾語: 非精神的。直前の心態詞が精神的/知的/思慮に富んだ/黙想的なものに向けられていないことを示す。心態詞が無い場合は、その話者の視点がそうであることを示す。
Keywords: 非精神的。

.a'i ro'e cu'i mi snada
やりきったぞ。頑張ったが、頭はそんなに使わなかったな。


ro'e nai (UI*4)
感情カテゴリ/修飾語: 頭を使わない。直前の心態詞が精神的/知的/思慮に富んだ/黙想的なものから離れ、頭を使わない活動に向けられていることを示す。心態詞が無い場合は、その話者の視点がそうであることを示す。
Keywords: 頭を使わない。

le'o ro'e nai catra ko
死ね!


ro'i (UI4)
感情カテゴリ/修飾語: 感情的。直前の心態詞が話者の感情/情動に向けられていることを示す。心態詞が無い場合は、その話者の視点がそうであることを示す。
(cf. cinmo)
Keywords: 感情的

oi cai ro'i mi mutce caucni
孤独すぎて今にも泣きそうだ。


ro'i cu'i (UI4)
感情カテゴリ/修飾語: 非感情的。直前の心態詞が話者の感情/情動に向けられていないことを示す。心態詞が無い場合は、その話者の視点がそうであることを示す。
Keywords: 非感情的

.i xu do kanro vau ro'i cu'i
ごきげんいかが。
[訳注: 「ごきげんいかが」というのに非感情的な態度、ということでしょうか。]


ro'i nai (UI4)
感情カテゴリ/修飾語: 無情的。直前の心態詞が話者の感情/情動から離れていることを示す。心態詞が無い場合は、その話者の視点がそうであることを示す。
Keywords: 無情的

.i mi na jinvi ro'i nai
私には考えがないことについて何も感じない。


ro'o (UI4)

感情カテゴリ/修飾語: 物理的。直前の心態詞が物理的志向をもつことを示す。「物理的」とは、話者自身の体も含むし、周囲の物理的環境も意味しうる。心態詞がない場合は、話者の視点がそうであることを示す。
(cf. dacti)
Keywords: 物理的

.oi nai ro'o le cidja cu kukte
うんうん、この食べ物は美味しい。


ro'o cu'i (UI*4)

感情カテゴリ/修飾語: 非物理的。直前の心態詞が物理的志向をもたないことを示す。「物理的」とは、話者自身の体も含むし、周囲の物理的環境も意味しうる。心態詞がない場合は、話者の視点がそうであることを示す。
Keywords: 非物理的


.ii ro'o cu'i le cidja cu mutce kukte .i ku'i lo nu ri kargu cu terpa mi
おお、怖い。この食べ物は美味しいけど、値段がいくらになるのか怖いよ。

ro'o nai (UI*4)

感情カテゴリ/修飾語: XXXXXX。直前の心態詞が物理から離れていることを示す。「物理的」とは、話者自身の体も含むし、周囲の物理的環境も意味しうる。心態詞がない場合は、話者の視点がそうであることを示す。

Keywords: [訳注:現実離れしているってこと?]

ro'o nai dai do ka'e sutra zenba .i ko lo du'u go'i cu jinvi po'o na gi'e ba'e djuno

You're faster than this. Don't just think you are, know you are.


ro'u (UI4)

感情カテゴリ/修飾語: 性的。直前の心態詞が性的志向であることを示す。心態詞がない場合は、話者の視点がそうであることを示す。

(cf. cinse)
Keywords: 性的

melbi ro'u
美しい(性的な意味で)


ro'u cu'i (UI*4)

感情カテゴリ/修飾語: 非性的。直前の心態詞が性的志向でないことを示す。心態詞がない場合は、話者の視点がそうであることを示す。

Keywords: 非性的


.iu ro'o cu'i
愛してるよ(性的な意味でなく/性的衝動のためでなく)



ro'u nai (UI*4)

感情カテゴリ/修飾語: XXXXXX。直前の心態詞が性から離れていることを示す。心態詞がない場合は、話者の視点がそうであることを示す。

Keywords:


.iu ro'o nai
(家族のように)愛しているよ


bu'o (UI7)

感情の開始: 直前の心態詞によって表される状態が始まったばかりであることを示す。
[訳注:心態詞の相ですね]

Keywords: 感じ始め

.ui bu'o do tolcliva
君が到着して嬉しいよ(=今嬉しく思い始めたよ。)


bu'o cu'i (UI*7)

感情の継続: 直前の心態詞によって表される状態が続いていることを示す。
 (すなわち、 現在始まりや終わりではない)。

Keywords: 感じ続けている

.ue bu'o cu'i do ji'a xu co'e doi brutus
ブルータス、お前もか。


bu'o nai (UI*7)

感情の終了: 直前の心態詞によって表される状態が今終わろうとしていることを示す。

Keywords: 感じ終わり


.iu bu'onai .uinai
もう愛せないわ;悲しいわ。


fu'e (FUhE)
修飾範囲開始: ふつうは、心態詞は直前の語や構造にかかる。fu'eとfu'oによって、心態詞がかかる範囲を規定することができる。心態詞は、fu'eかfu'oの直後に置かれ、その範囲全体に対してかかる(この範囲は複数の構造をまたぐこともあれば、他の構造よりも小さいこともある)。fu'e-fu'oによる構造は入れ子が可能である。fu'oがない場合は、fu'eが出てきてから、テキスト(発話)の最後までが範囲となる。fu'eのない場合は、fu'eが文章の初めに遡って適用される。
Keywords: 修飾範囲開始

mi viska le fu'e .ia blanu zdani fu'o ponse
私は、(間違いなく)青い家と思われるものの家主を見た。

.i fu'e po'o lo za'i prami .e lo za'i gleki fu'o cu se cinmo lo se gugde be la
skatygug .i lo za'i xebni .e lo za'i .i'o zei nai zei cinmo zo'u to'e slabu .i
ba'e to'e slabu

There is only love and happiness in Scatland. Hatred and resentment? Well that's unheard of. It's unheard of.



fu'o (FUhO)
修飾範囲終了: ふつうは、心態詞は直前の語や構造にかかる。fu'eとfu'oによって、心態詞がかかる範囲を規定することができる。心態詞は、fu'eかfu'oの直後に置かれ、その範囲全体に対してかかる(この範囲は複数の構造をまたぐこともあれば、他の構造よりも小さいこともある)。fu'e-fu'oによる構造は入れ子が可能である。fu'oがない場合は、fu'eが出てきてから、テキスト(発話)の最後までが範囲となる。fu'eのない場合は、fu'eが文章の初めに遡って適用される。
Keywords: 修飾範囲終了


Notes
re'e, ro'a, ro'e, ro'i, ro'o, ro'u については、-nai, -cu'i形の意味を一貫性のあるものにしようとした。常に、cu'i形はほとんどいつも{na'e}のようであり、すなわち、その感情が(そうでなく)別の側面に関してのものであるということを言う。nai形はto'eのようであり、標準形の反意となる。これらのうちのいくつかは、旧キーワード(”感情の否定”など)が適切でないため、いまだキーワードがない。

UI4はCAIに統合すべきである。UIはUIを修飾しない。その役目はCAIである。

UI4の否定形は若干意味を変えた。CLLではこれらが心態詞にかかったときにどのような意味になるのかがきちんと示されてなかったので、今まであまり使われていないようである。その結果、不当な語法もそこまで見当たらない。

fu'eとfu'oに入れ子の能力を追加し、片方がない場合の意味論も追加した。また、fu'oに心態詞をつけることもできるようにした(CLLではこれの言及がない)。これらはいずれも以前からの語法と変えるべきでないと思い、新しい可能な使用法を追加するにとどめた。

2014/09/26

by standard の解析

前の記事の続き

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現時点でのjbovlaste gimste 英語定義の中から、"by standard"をPSにもつものをピックアップするとこうなる。

banlix_1 is great/grand in property x_2 (ka) by standard x_3.x_1 は x_2 (性質)に関して x_3 (基準)で偉大/壮大/尊大
bardax_1 is big/large in property/dimension(s) x_2 (ka) as compared with standard/norm x_3.x_1 は x_2 (性質)に関して、 x_3 (基準)で大きい
bilgax_1 is bound/obliged to/has the duty to do/be x_2 in/by standard/agreement x_3; x_1 must do x_2.x_1 は x_2 (行為)を x_3 (協定/契約/常識)のために遂行する義務を負っている;  x_1 は x_2 をしなければならない
brunax_1 is brother of/fraternal to x_2 by bond/tie/standard/parent(s) x_3; [not necess. biological].x_1 は x_2 の、 x_3 (血縁関係)による兄/弟
bundax_1 is x_2 (def. 1) local weight unit(s) [non-metric], standard x_3, subunits [e.g. ounces] x_4.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (単位系)・ x_4 (下位単位)の非メートル法/土着の質量/貫/パウンド
cacrax_1 is x_2 hours in duration (default is 1 hour) by standard x_3.x_1 の継続時間は x_2 (数)時間、 x_3 (基準)で;x_1 は x_2 (数)時間かかる
cafnex_1 (event) often/frequently/commonly/customarily occurs/recurs by standard x_2.x_1 (事)は x_2 (基準)において頻繁/しょっちゅう/頻発する/よくある
caxnox_1 is shallow in extent in direction/property x_2 away from reference point x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (方向/性質)に関して x_3 (照合枠)・ x_4 (基準)で浅い/浅はか/薄い
certux_1 is an expert/pro/has prowess in/is skilled at x_2 (event/activity) by standard x_3.x_1 は x_2 (事/行為)の、 x_3 (基準)における玄人/達人/プロ/ベテラン
cinlax_1 is thin in direction/dimension x_2 by standard x_3; [relatively short in smallest dimension].x_1 は x_2 (次元/方向)・ x_3 (照合枠)において細い
cinsex_1 in activity/state x_2 exhibits sexuality/gender/sexual orientation x_3 (ka) by standard x_4.x_1 は x_2 (行為/状態)で x_3 (性質)を x_4 (基準)における性的特徴として表す/有する;  x_1 は性的/セクシー
citnox_1 is young/youthful [relatively short in elapsed duration] by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において若い
cladux_1 is loud/noisy at observation point x_2 by standard x_3.x_1 は x_2 (観察基点)・ x_3 (照合枠)においてうるさい/やかましい
clanix_1 is long in dimension/direction x_2 (default longest dimension) by measurement standard x_3.x_1 は x_2 (次元/方向)・ x_3 (照合枠)において長い
clirax_1 (event) is early by standard x_2.x_1 (事)は x_2 (照合枠)において早い
clitex_1 is polite/courteous/civil in matter x_2 according to standard/custom x_3.x_1 は x_2 (事)に際し、 x_3 (照合枠)において礼儀正しい/行儀が良い
cmalux_1 is small in property/dimension(s) x_2 (ka) as compared with standard/norm x_3.x_1 は x_2 (性質)に関して、 x_3 (照合枠)において小さい
cnanox_1 [value] is a norm/average in property/amount x_2 (ka/ni) among x_3(s) (set) by standard x_4.x_1 は性質 x_2 (ka, ni) に関する、 x_3 (集合)の観点 x_4 (si'o) による標準/平均/スタンダード
cninox_1 is new/unfamiliar/novel to observer x_2 in feature x_3 (ka) by standard x_4; x_1 is a novelty.x_1 は x_2 (者)にとって、 x_3 (性質)・ x_4 (標準)に関して新しい
condix_1 is deep in extent in direction/property x_2 away from reference point x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (性質/方向)に関して x_3 (照合枠)・ x_4 (標準)において深い
dekpux_1 is x_2 (default 1) local volume unit(s) [non-metric; e.g. bushel], standard x_3, x_4 subunits.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)・ x_4 (下位単位)のガロン度
delnox_1 is x_2 candela [metric unit] in luminosity (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のカンデラ/光度
dizlox_1 is low/down/downward in frame of reference x_2 as compared with baseline/standard height x_3.x_1 は x_2 (照合枠)・ x_3 (基点)において低い
djedix_1 is x_2 full days in duration (default is 1 day) by standard x_3; (adjective:) x_1 is diurnal.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)の満日
dranix_1 is correct/proper/right/perfect in property/aspect x_2 (ka) in situation x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (性質)に関して x_3 (状況)のとき x_4 (基準)において正しい/正確/適宜
dratax_1 isn't the-same-thing-as/is different-from/other-than x_2 by standard x_3; x_1 is something else.x_1 は x_2 ではない何か、 x_3 (基準)において;  x_1 は他のもの
duksex_1 is an excess of/too much of x_2 by standard x_3.x_1 は x_2 (性質)が x_3 (基準)において過剰
fenkix_1 (action/event) is crazy/insane/mad/frantic/in a frenzy (one sense) by standard x_2.x_1 (事/行為)は x_2 の観点で狂気の沙汰
galtux_1 is high/up/upward in frame of reference x_2 as compared with baseline/standard height x_3.x_1 は x_2 (照合枠)・ x_3 (基点)において高い
ganrax_1 is broad/wide in dimension x_2 [2nd most significant dimension] by standard x_3.x_1 は x_2 (次元)・ x_3 (基準)において広い/幅がある/ワイド
glarex_1 is hot/[warm] by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において熱い/暖かい/温い
gradux_1 [magnitude] is a unit/degree of/on scale/reference standard x_2 (si'o) measuring property x_3.x_1 (度)は x_2 (尺度)の、 x_3 (性質)を測る単位/グレード/レベル/ポイント
grakex_1 is x_2 gram(s) [metric unit] in mass (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のグラム
gutcix_1 is x_2 (default 1) short local distance unit(s) [non-metric], standard x_3, x_4 subunits.x_1 は x_2 (数)の、 x_3 を下位単位とする、 x_4 (規格圏)の尺/フィート(非メートル法/土着的な距離単位のうち短いもの)
jarkix_1 is narrow in dimension x_2 [2nd most significant dimension] by standard x_3.x_1 は x_2 (次元)・ x_3 (基準)において狭い
jeftux_1 is x_2 weeks in duration (default is 1 week) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)の週
jetnux_1 (du'u) is true/truth by standard/epistemology/metaphysics x_2.x_1 (命題)は x_2 (認識体系)において真実/本当
jinsax_1 (object) is clean/pure of material/contaminant/dirt x_2 by standard x_3.x_1 は x_2 (汚れ)を x_3 (観点)において持っていない;  x_1 は汚れていない/清らか
jitfax_1 (du'u) is false/is an untruth by standard/epistemology/metaphysics x_2.x_1 (命題)は x_2 (認識体系)において偽/虚構/非真実/うそ
jmivex_1 lives/is alive by standard x_2; x_1 is an organism/living thing.x_1 は x_2 (観点/基準)において生きている;  x_1 は生物/生体/有機体
juxrex_1 (action) is clumsy/awkward by standard x_2.x_1 (行為)は不器用/ぎこちない/不様
kanrox_1 is healthy/fit/well/in good health by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において健康/すこやか
kargux_1 (object/commodity/property/event) is costly/expensive/dear to x_2 by standard x_3.x_1 (物/性質/事)は x_2 (者)・ x_3 (基準)にとって高価/高額/高級
kelvox_1 is x_2 degree(s) Kelvin [metric unit] in temperature (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のケルビン度
kramux_1 is x_2 local area unit(s) [non-metric] (default 1) by standard x_3, x_4 subunits.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)・ x_4 (下位単位)の土着的測量単位
laldox_1 is old/aged [relatively long in elapsed duration] by standard x_2x_1 は x_2 (基準)において古い/高齢/年寄り
lancix_1 is a flag/banner/standard of/symbolizing x_2 with pattern(s) x_3 on material x_4.x_1 は x_2 を象徴する、 x_3 (模様)・ x_4 (素材)の旗
lanzux_1 (mass) is a family with members including x_2 bonded/tied/joined according to standard x_3.x_1 (群)は x_2 (成員)の、 x_3 (基準)において結ばれている家族/部族
lenkux_1 is cold/cool by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において冷たい/涼しい
lercix_1 (event) is late by standard x_2.x_1はx_2の点で遅い
lintox_1 is light in mass/weight by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において軽い/軽量
litcex_1 is x_2 liter(s) [metric unit] in volume (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のリットル量
manrix_1 is a frame of reference/standard for observing/measuring/determining x_2, with/by rules x_3.x_1 は x_2 (事)を x_3 (規則)で観察/計測/審判する際の観点/標準/基準
mardex_1 are the ethics/morals/moral standards/ethical standards of x_2 (ind./mass) about situation x_3.x_1 は x_2 (個人/群)の、 x_3 (事)に関する倫理/道徳(律)/モラル
mastix_1 is x_2 months in duration (default is 1 month) by month standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (暦)の月
melbix_1 is beautiful/pleasant to x_2 in aspect x_3 (ka) by aesthetic standard x_4.x_1はx_2にとって、x_3の面がx_4という審美的理由で美しい
mensix_1 is a sister of/sororal to x_2 by bond/tie/standard/parent(s) x_3; [not necessarily biological].x_1 は x_2 と、 x_3 (血縁)によって姉妹関係にある;  x_1 は x_2 の姉/妹
mentux_1 is x_2 minutes in duration (default is 1 minute) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)分の時間間隔、 x_3 (基準)において
minlix_1 is x_2 (default 1) long local distance unit(s) [non-metric], x_3 subunits, standard x_4.x_1 は x_2 (数)の、 x_3 を下位単位とする、 x_4 (規格圏)の里/マイル(非メートル法/土着的な距離単位)
mintux_1 is the same/identical thing as x_2 by standard x_3; (x_1 and x_2 interchangeable).x_1 は x_2 と、 x_3 (基準)において同種
mitrex_1 is x_2 meter(s) [metric unit] in length (default 1) measured in direction x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (数量)・ x_3 (方向)・ x_4 (基準)のメートル;  x_1 は x_2 メートル
molrox_1 is x_2 mole(s) [metric unit] in substance (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のモル
mulnox_1 (event) is complete/done/finished; x_1 (object) has become whole in property x_2 by standard x_3.x_1 (事)は完了している;  x_1 は x_2 (性質)に関して、 x_3 (観点)において包括的/総体的
nancax_1 is x_2 years in duration (default is 1 year) by standard x_3; (adjective:) x_1 is annual.x_1 は x_2 (数(初期設定では1年))年間、 x_3 (基準)で継続する;  x_1 は年次
nanlax_1 is a boy/lad [young male person] of age x_2 immature by standard x_3.x_1 は x_2 (年齢)・ x_3 (基準)の少年/未成熟の男
nixlix_1 is a girl [young female person] of age x_2 immature by standard x_3.x_1 は x_2 (年齢)・ x_3 (基準)の少女/未成熟の女
noblix_1 is noble/aristocratic/elite/high-born/titled in/under culture/society/standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において高貴/高潔/気高い/上流階級/貴族/エリート
palcix_1 is evil/depraved/wicked [morally bad] by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において悪質/非道/堕落的
panrax_1 parallels x_2 differing only in property x_3 (ka; jo'u/fa'u term) by standard/geometry x_4.x_1 は x_2 に、 x_3 (性質)の相違を伴いながら、 x_4 (基準)において対応する/並立的である
planax_1 is plump/fat/obese [excessively thick/bulbous/swollen] by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において太っている/肥満/でぶ
plujax_1 is complex/complicated/involved in aspect/property x_2 (ka) by standard x_3.x_1 は x_2 (性質)が x_3 (基準)において複雑/煩雑
raclix_1 (action/activity/behavior) is sane/rational by standard x_2.x_1 (行動)は x_2 (基準)において理性的/正気/穏健
radnox_1 is x_2 radian(s) [metric unit] in angular measure (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (単位)・ x_3 (基準)のラジアン/弧度
rotsux_1 is thick in dimension/direction x_2 by standard x_3; [relatively long in smallest dimension].x_1 は x_2 (次元/方向)・ x_3 (基準)において厚い
rublex_1 is weak/feeble/frail in property/quality/aspect x_2 (ka) by standard x_3.x_1 は x_2 (性質)・ x_3 (基準)において弱い/ひ弱/虚弱/微弱/華奢
slabux_1 is old/familiar/well-known to observer x_2 in feature x_3 (ka) by standard x_4.x_1 は x_2 (者)にとって x_3 (性質)に関して懐かしい/久しい
smajix_1 (source) is quiet/silent/[still] at observation point x_2 by standard x_3.x_1 は x_2 (観察点)・ x_3 (基準)において静か/閑静/沈黙
snidux_1 is x_2 seconds in duration (default is 1 second) by standard x_3.x_1 は x_2 (数量)の、 x_3 (基準)における秒
srerax_1 errs in doing/being/making mistake x_2 (event), an error under conditions x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (事)に関して、 x_3 (条件)・ x_4 (基準)で誤る/間違う
sterox_1 is x_2 steradian(s) [metric unit] in solid angle (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のステラジアン度
tiljux_1 is heavy/weighty in mass/weight by standard x_2.x_1 は x_2 (基準/観点)において重い
tordux_1 is short in dimension/direction x_2 (default longest dimension) by measurement standard x_3.x_1 は x_2 (方向)・ x_3 (尺度)に関して短い
tsalix_1 is strong/powerful/[tough] in property/quality x_2 (ka) by standard x_3.x_1 は x_2 (性質)に関して x_3 (観点)で強い
tunbax_1 is a sibling of x_2 by bond/tie/standard/parent(s) x_3.x_1 は x_2 の、 x_3 (養育関係/血縁関係/類似関係)によって結ばれている兄弟姉妹/親戚/親族
verbax_1 is a child/kid/juvenile [a young person] of age x_2, immature by standard x_3.x_1 は x_2 (年齢)の、 x_3 (観点)での子供
virnux_1 is brave/valiant/courageous in activity x_2 (event) by standard x_3.x_1 は x_2 (事)に関して x_3 (基準)で勇敢/勇ましい/雄々しい/英雄的/
vitnox_1 is permanent/lasting/[eternal] in property x_2 (ka) by standard x_3 [time-span/expectant one].x_1 は x_2 (性質)において x_3 の観点で永続的/恒久/不滅
vrudex_1 is virtuous/saintly/[fine/moral/nice/holy/morally good] by standard x_2.x_1 は x_2 の観点で有徳/高潔/光栄
xadbax_1 is exactly/approximately half/semi-/demi-/hemi- of x_2 by standard x_3.x_1 は x_2 の、 x_3 (基準)での半分
xamgux_1 (object/event) is good/beneficial/nice/[acceptable] for x_2 by standard x_3.x_1 (物/出来事) が x_2 にとって x_3 という基準で良い/役に立つ/すてきである/[まあまあである]。
xampox_1 is x_2 ampere(s) [metric unit] in current (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のアンペア
xlalix_1 is bad for x_2 by standard x_3; x_1 is poor/unacceptable to x_2.x_1 は x_2 にとって、 x_3 (基準)で悪い/粗末
zasnix_1 is temporary/not permanent/expected to change in property x_2 (ka) by standard/expectant x_3.x_1 は x_2 (性質)に関して、 x_3 (観点)にとって一時的/過渡的/可変

これを頑張って分けると、実は大きく3種類に分けられることに気づく。
① 単位的述語(メートル、キログラム、分、秒、非SI単位)・・・ 36語
② 順序性述語 (長い、重い、遅い)・・・ ~36語
③ 境界性述語 (嘘、真実、悪質)・・・ ~36語
④ 血縁述語 (兄、娘)・・・ 3語

①は明確に分けられますが、②③に関してはかなり個人による分類になると思われる。
典型例としては、barca/cmalu は②、 vrude/palci は③に入るはず。
ここで、ひとまず②のカテゴリをbarda/cmaluカテゴリ(b/cカテゴリ、Bカテゴリ)と呼び、③のカテゴリをvrude/palciカテゴリ(v/pカテゴリ、Vカテゴリ)と呼ぶことにする。

Bカテゴリはx1と基準項の間に順序関係を考えられるような述語が属する。「考えられる」となると、どんなものでも考えられそうであるが、「自然に考えられる」とここではひとまずしておこう。
たとえば、bardaとcmaluはx2(性質)の如何によるが、これさえ固定してしまえば、順序関係を定義することに特に違和感はないだろう。
一方で、vrudeとpalci(善悪)については、順序関係を入れるのはあまり自然に思えない(と少なくともcogasは感じる)。善悪というのは二分法であって、AはBより善であり、BはCより善であるから、AはCより善だ、というように使いたくなるような述語ではおそらくない。「善」というのは、ある境界線を設けることによって、そうであるかどうか、すなわち2値で判断するような述語だろう。

BカテゴリとVカテゴリの2つに分けられるこの感覚の根拠が少し僕にはないけれど、これに関しては誰か(未来の僕含め)に託すことにする。まあ、多分お偉いさんがやってるでしょう・・・。
ここでは一応の感覚基準として、その述語に対して推移律を考えることは自然か(妥当か)というのを設けたいと思います。

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①における by standard はずばり「定義」に近い。
たとえば、mitreはメートルですが、現在のメートルは「1 秒の 299792458 分の 1 の時間に光が真空中を伝わる行程の長さ」と定義されています。我々がふつう「3m」といったときは、これを基準にしているのでしょう。もしくは、もっとローカルに「手元の1m定規」とか「あの1mメジャー」というのもありうるかもしれません。いずれにせよ、単位的述語における by standard は「定義」的です。

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②Bカテゴリ、すなわち、順序性述語については、by standardはほとんどの場合「比較対象」が入る。
たとえば、 A barda zo'e B とは、ある性質の大きさ順序関係について、 A > B であるということに等しいと思われる。「AがBより大きくて、BがCより大きいので、AはCより大きい」というような推移律は「大きい」という述語では自然と使われるはず。
Bカテゴリのby standardに入れる項の形はほとんどの場合、モノだと思う。それはBカテゴリが順序を形成しうるから、まあ当然といえば当然。

しかし、重要なこととして「象は全長にして2mより大きい」というような命題はどう考えればいいのか、ということが残る。
ひとつの解決策は、[2mあるもの]との比較である。こうすると、「象 > 2mあるもの」となり、順序で表現できる。
もうひとつの解決策は、「2m」という概念との比較である。はっきり言って、これは「比較対象」ではなく「判断基準」、すなわち後で述べるVに近い用法だと思う。すなわち、「xは2mである」という「判断基準」「大きいの境界線」をもって、象が大きいと判断するのである。これは、{lo si'o ce'u mitre li re} で表せる。

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③Vカテゴリ、すなわち、境界性述語については、by standardはほとんどの場合「判断基準」「そうであるとみなすための拠り所」「境界線」が入る。
たとえば、 A palci P とは、「Aが悪徳であることをPという境界線をもってみなす」くらいにとれるはず。言い方を変えれば、「AはPによって形成される悪徳域に入る」とも言えそう。もっというと、「AはPだから悪徳である」と言えそう。

それでは、Vカテゴリにおいて、Bのような表現、すなわち「順序付け」としての表現は妥当だろうか?・・・これは、今までの展開として、不適・不自然であらねばならない。であるが、「より善的だ」というものが全く的外れであるとは言いにくい。実際、「太郎は二郎よりたちが悪い」とか言うし。こうなるといよいよVとBカテゴリに分けた意味について考えたくもなるが・・・。

しかし、少なくとも言えることは、VカテゴリはBカテゴリを内包しているのではないかということだ。
もう少し表現を改めるとするならば、こうであろう: BカテゴリはおそらくVカテゴリの中に存在する。そして、Bカテゴリの境界線はかなりファジィである。Bカテゴリ辺縁のVカテゴリの述語は、時には順序性をもちうる。しかし、境界性でないのに順序性ではある、というようなことはおそらくない。モノとモノを比較できるということは、その根底にはなんらかの判断基準が存在するはずだからである。すなわち、「モノAがモノBよりもFであると判断するための境界線」というものが存在するはずである。よって、本質的には、順序性は境界性を含意する。

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現行の辞書の日本語定義では、Bカテゴリでは(基準)、Vカテゴリでは(観点)としてある程度は訳し分けられているようであるが、まだまだ未整理。そもそも本質的に整理可能かさえわからないと思う。というのは、さっきも書いたけれど、ある述語がBかVのどちらか、というのはかなり各個人の感覚によりけりでありそうだからである。少なくとも、
B
V
B/V
V/B
の4つくらいは作って置いたほうが良さそう。X/Yというのは、「Xが優勢だがYも考えられる」くらいの意味で。


in frame of reference の解析

前の記事http://misonikomilojban.blogspot.jp/2014/09/frame-of-reference.htmlの続き

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半ば帰納的に解析してみよう。
現時点でのjbovlaste gimste 英語定義の中から、"by standard"をPSにもつものをピックアップするとこうなる。

banlix_1 is great/grand in property x_2 (ka) by standard x_3.x_1 は x_2 (性質)に関して x_3 (基準)で偉大/壮大/尊大
bardax_1 is big/large in property/dimension(s) x_2 (ka) as compared with standard/norm x_3.x_1 は x_2 (性質)に関して、 x_3 (基準)で大きい
bilgax_1 is bound/obliged to/has the duty to do/be x_2 in/by standard/agreement x_3; x_1 must do x_2.x_1 は x_2 (行為)を x_3 (協定/契約/常識)のために遂行する義務を負っている;  x_1 は x_2 をしなければならない
brunax_1 is brother of/fraternal to x_2 by bond/tie/standard/parent(s) x_3; [not necess. biological].x_1 は x_2 の、 x_3 (血縁関係)による兄/弟
bundax_1 is x_2 (def. 1) local weight unit(s) [non-metric], standard x_3, subunits [e.g. ounces] x_4.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (単位系)・ x_4 (下位単位)の非メートル法/土着の質量/貫/パウンド
cacrax_1 is x_2 hours in duration (default is 1 hour) by standard x_3.x_1 の継続時間は x_2 (数)時間、 x_3 (基準)で;x_1 は x_2 (数)時間かかる
cafnex_1 (event) often/frequently/commonly/customarily occurs/recurs by standard x_2.x_1 (事)は x_2 (基準)において頻繁/しょっちゅう/頻発する/よくある
caxnox_1 is shallow in extent in direction/property x_2 away from reference point x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (方向/性質)に関して x_3 (照合枠)・ x_4 (基準)で浅い/浅はか/薄い
certux_1 is an expert/pro/has prowess in/is skilled at x_2 (event/activity) by standard x_3.x_1 は x_2 (事/行為)の、 x_3 (基準)における玄人/達人/プロ/ベテラン
cinlax_1 is thin in direction/dimension x_2 by standard x_3; [relatively short in smallest dimension].x_1 は x_2 (次元/方向)・ x_3 (照合枠)において細い
cinsex_1 in activity/state x_2 exhibits sexuality/gender/sexual orientation x_3 (ka) by standard x_4.x_1 は x_2 (行為/状態)で x_3 (性質)を x_4 (基準)における性的特徴として表す/有する;  x_1 は性的/セクシー
citnox_1 is young/youthful [relatively short in elapsed duration] by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において若い
cladux_1 is loud/noisy at observation point x_2 by standard x_3.x_1 は x_2 (観察基点)・ x_3 (照合枠)においてうるさい/やかましい
clanix_1 is long in dimension/direction x_2 (default longest dimension) by measurement standard x_3.x_1 は x_2 (次元/方向)・ x_3 (照合枠)において長い
clirax_1 (event) is early by standard x_2.x_1 (事)は x_2 (照合枠)において早い
clitex_1 is polite/courteous/civil in matter x_2 according to standard/custom x_3.x_1 は x_2 (事)に際し、 x_3 (照合枠)において礼儀正しい/行儀が良い
cmalux_1 is small in property/dimension(s) x_2 (ka) as compared with standard/norm x_3.x_1 は x_2 (性質)に関して、 x_3 (照合枠)において小さい
cnanox_1 [value] is a norm/average in property/amount x_2 (ka/ni) among x_3(s) (set) by standard x_4.x_1 は性質 x_2 (ka, ni) に関する、 x_3 (集合)の観点 x_4 (si'o) による標準/平均/スタンダード
cninox_1 is new/unfamiliar/novel to observer x_2 in feature x_3 (ka) by standard x_4; x_1 is a novelty.x_1 は x_2 (者)にとって、 x_3 (性質)・ x_4 (標準)に関して新しい
condix_1 is deep in extent in direction/property x_2 away from reference point x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (性質/方向)に関して x_3 (照合枠)・ x_4 (標準)において深い
dekpux_1 is x_2 (default 1) local volume unit(s) [non-metric; e.g. bushel], standard x_3, x_4 subunits.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)・ x_4 (下位単位)のガロン度
delnox_1 is x_2 candela [metric unit] in luminosity (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のカンデラ/光度
dizlox_1 is low/down/downward in frame of reference x_2 as compared with baseline/standard height x_3.x_1 は x_2 (照合枠)・ x_3 (基点)において低い
djedix_1 is x_2 full days in duration (default is 1 day) by standard x_3; (adjective:) x_1 is diurnal.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)の満日
dranix_1 is correct/proper/right/perfect in property/aspect x_2 (ka) in situation x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (性質)に関して x_3 (状況)のとき x_4 (基準)において正しい/正確/適宜
dratax_1 isn't the-same-thing-as/is different-from/other-than x_2 by standard x_3; x_1 is something else.x_1 は x_2 ではない何か、 x_3 (基準)において;  x_1 は他のもの
duksex_1 is an excess of/too much of x_2 by standard x_3.x_1 は x_2 (性質)が x_3 (基準)において過剰
fenkix_1 (action/event) is crazy/insane/mad/frantic/in a frenzy (one sense) by standard x_2.x_1 (事/行為)は x_2 の観点で狂気の沙汰
galtux_1 is high/up/upward in frame of reference x_2 as compared with baseline/standard height x_3.x_1 は x_2 (照合枠)・ x_3 (基点)において高い
ganrax_1 is broad/wide in dimension x_2 [2nd most significant dimension] by standard x_3.x_1 は x_2 (次元)・ x_3 (基準)において広い/幅がある/ワイド
glarex_1 is hot/[warm] by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において熱い/暖かい/温い
gradux_1 [magnitude] is a unit/degree of/on scale/reference standard x_2 (si'o) measuring property x_3.x_1 (度)は x_2 (尺度)の、 x_3 (性質)を測る単位/グレード/レベル/ポイント
grakex_1 is x_2 gram(s) [metric unit] in mass (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のグラム
gutcix_1 is x_2 (default 1) short local distance unit(s) [non-metric], standard x_3, x_4 subunits.x_1 は x_2 (数)の、 x_3 を下位単位とする、 x_4 (規格圏)の尺/フィート(非メートル法/土着的な距離単位のうち短いもの)
jarkix_1 is narrow in dimension x_2 [2nd most significant dimension] by standard x_3.x_1 は x_2 (次元)・ x_3 (基準)において狭い
jeftux_1 is x_2 weeks in duration (default is 1 week) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)の週
jetnux_1 (du'u) is true/truth by standard/epistemology/metaphysics x_2.x_1 (命題)は x_2 (認識体系)において真実/本当
jinsax_1 (object) is clean/pure of material/contaminant/dirt x_2 by standard x_3.x_1 は x_2 (汚れ)を x_3 (観点)において持っていない;  x_1 は汚れていない/清らか
jitfax_1 (du'u) is false/is an untruth by standard/epistemology/metaphysics x_2.x_1 (命題)は x_2 (認識体系)において偽/虚構/非真実/うそ
jmivex_1 lives/is alive by standard x_2; x_1 is an organism/living thing.x_1 は x_2 (観点/基準)において生きている;  x_1 は生物/生体/有機体
juxrex_1 (action) is clumsy/awkward by standard x_2.x_1 (行為)は不器用/ぎこちない/不様
kanrox_1 is healthy/fit/well/in good health by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において健康/すこやか
kargux_1 (object/commodity/property/event) is costly/expensive/dear to x_2 by standard x_3.x_1 (物/性質/事)は x_2 (者)・ x_3 (基準)にとって高価/高額/高級
kelvox_1 is x_2 degree(s) Kelvin [metric unit] in temperature (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のケルビン度
kramux_1 is x_2 local area unit(s) [non-metric] (default 1) by standard x_3, x_4 subunits.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)・ x_4 (下位単位)の土着的測量単位
laldox_1 is old/aged [relatively long in elapsed duration] by standard x_2x_1 は x_2 (基準)において古い/高齢/年寄り
lancix_1 is a flag/banner/standard of/symbolizing x_2 with pattern(s) x_3 on material x_4.x_1 は x_2 を象徴する、 x_3 (模様)・ x_4 (素材)の旗
lanzux_1 (mass) is a family with members including x_2 bonded/tied/joined according to standard x_3.x_1 (群)は x_2 (成員)の、 x_3 (基準)において結ばれている家族/部族
lenkux_1 is cold/cool by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において冷たい/涼しい
lercix_1 (event) is late by standard x_2.x_1はx_2の点で遅い
lintox_1 is light in mass/weight by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において軽い/軽量
litcex_1 is x_2 liter(s) [metric unit] in volume (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のリットル量
manrix_1 is a frame of reference/standard for observing/measuring/determining x_2, with/by rules x_3.x_1 は x_2 (事)を x_3 (規則)で観察/計測/審判する際の観点/標準/基準
mardex_1 are the ethics/morals/moral standards/ethical standards of x_2 (ind./mass) about situation x_3.x_1 は x_2 (個人/群)の、 x_3 (事)に関する倫理/道徳(律)/モラル
mastix_1 is x_2 months in duration (default is 1 month) by month standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (暦)の月
melbix_1 is beautiful/pleasant to x_2 in aspect x_3 (ka) by aesthetic standard x_4.x_1はx_2にとって、x_3の面がx_4という審美的理由で美しい
mensix_1 is a sister of/sororal to x_2 by bond/tie/standard/parent(s) x_3; [not necessarily biological].x_1 は x_2 と、 x_3 (血縁)によって姉妹関係にある;  x_1 は x_2 の姉/妹
mentux_1 is x_2 minutes in duration (default is 1 minute) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)分の時間間隔、 x_3 (基準)において
minlix_1 is x_2 (default 1) long local distance unit(s) [non-metric], x_3 subunits, standard x_4.x_1 は x_2 (数)の、 x_3 を下位単位とする、 x_4 (規格圏)の里/マイル(非メートル法/土着的な距離単位)
mintux_1 is the same/identical thing as x_2 by standard x_3; (x_1 and x_2 interchangeable).x_1 は x_2 と、 x_3 (基準)において同種
mitrex_1 is x_2 meter(s) [metric unit] in length (default 1) measured in direction x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (数量)・ x_3 (方向)・ x_4 (基準)のメートル;  x_1 は x_2 メートル
molrox_1 is x_2 mole(s) [metric unit] in substance (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のモル
mulnox_1 (event) is complete/done/finished; x_1 (object) has become whole in property x_2 by standard x_3.x_1 (事)は完了している;  x_1 は x_2 (性質)に関して、 x_3 (観点)において包括的/総体的
nancax_1 is x_2 years in duration (default is 1 year) by standard x_3; (adjective:) x_1 is annual.x_1 は x_2 (数(初期設定では1年))年間、 x_3 (基準)で継続する;  x_1 は年次
nanlax_1 is a boy/lad [young male person] of age x_2 immature by standard x_3.x_1 は x_2 (年齢)・ x_3 (基準)の少年/未成熟の男
nixlix_1 is a girl [young female person] of age x_2 immature by standard x_3.x_1 は x_2 (年齢)・ x_3 (基準)の少女/未成熟の女
noblix_1 is noble/aristocratic/elite/high-born/titled in/under culture/society/standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において高貴/高潔/気高い/上流階級/貴族/エリート
palcix_1 is evil/depraved/wicked [morally bad] by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において悪質/非道/堕落的
panrax_1 parallels x_2 differing only in property x_3 (ka; jo'u/fa'u term) by standard/geometry x_4.x_1 は x_2 に、 x_3 (性質)の相違を伴いながら、 x_4 (基準)において対応する/並立的である
planax_1 is plump/fat/obese [excessively thick/bulbous/swollen] by standard x_2.x_1 は x_2 (基準)において太っている/肥満/でぶ
plujax_1 is complex/complicated/involved in aspect/property x_2 (ka) by standard x_3.x_1 は x_2 (性質)が x_3 (基準)において複雑/煩雑
raclix_1 (action/activity/behavior) is sane/rational by standard x_2.x_1 (行動)は x_2 (基準)において理性的/正気/穏健
radnox_1 is x_2 radian(s) [metric unit] in angular measure (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (単位)・ x_3 (基準)のラジアン/弧度
rotsux_1 is thick in dimension/direction x_2 by standard x_3; [relatively long in smallest dimension].x_1 は x_2 (次元/方向)・ x_3 (基準)において厚い
rublex_1 is weak/feeble/frail in property/quality/aspect x_2 (ka) by standard x_3.x_1 は x_2 (性質)・ x_3 (基準)において弱い/ひ弱/虚弱/微弱/華奢
slabux_1 is old/familiar/well-known to observer x_2 in feature x_3 (ka) by standard x_4.x_1 は x_2 (者)にとって x_3 (性質)に関して懐かしい/久しい
smajix_1 (source) is quiet/silent/[still] at observation point x_2 by standard x_3.x_1 は x_2 (観察点)・ x_3 (基準)において静か/閑静/沈黙
snidux_1 is x_2 seconds in duration (default is 1 second) by standard x_3.x_1 は x_2 (数量)の、 x_3 (基準)における秒
srerax_1 errs in doing/being/making mistake x_2 (event), an error under conditions x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (事)に関して、 x_3 (条件)・ x_4 (基準)で誤る/間違う
sterox_1 is x_2 steradian(s) [metric unit] in solid angle (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のステラジアン度
tiljux_1 is heavy/weighty in mass/weight by standard x_2.x_1 は x_2 (基準/観点)において重い
tordux_1 is short in dimension/direction x_2 (default longest dimension) by measurement standard x_3.x_1 は x_2 (方向)・ x_3 (尺度)に関して短い
tsalix_1 is strong/powerful/[tough] in property/quality x_2 (ka) by standard x_3.x_1 は x_2 (性質)に関して x_3 (観点)で強い
tunbax_1 is a sibling of x_2 by bond/tie/standard/parent(s) x_3.x_1 は x_2 の、 x_3 (養育関係/血縁関係/類似関係)によって結ばれている兄弟姉妹/親戚/親族
verbax_1 is a child/kid/juvenile [a young person] of age x_2, immature by standard x_3.x_1 は x_2 (年齢)の、 x_3 (観点)での子供
virnux_1 is brave/valiant/courageous in activity x_2 (event) by standard x_3.x_1 は x_2 (事)に関して x_3 (基準)で勇敢/勇ましい/雄々しい/英雄的/
vitnox_1 is permanent/lasting/[eternal] in property x_2 (ka) by standard x_3 [time-span/expectant one].x_1 は x_2 (性質)において x_3 の観点で永続的/恒久/不滅
vrudex_1 is virtuous/saintly/[fine/moral/nice/holy/morally good] by standard x_2.x_1 は x_2 の観点で有徳/高潔/光栄
xadbax_1 is exactly/approximately half/semi-/demi-/hemi- of x_2 by standard x_3.x_1 は x_2 の、 x_3 (基準)での半分
xamgux_1 (object/event) is good/beneficial/nice/[acceptable] for x_2 by standard x_3.x_1 (物/出来事) が x_2 にとって x_3 という基準で良い/役に立つ/すてきである/[まあまあである]。
xampox_1 is x_2 ampere(s) [metric unit] in current (default is 1) by standard x_3.x_1 は x_2 (数)・ x_3 (基準)のアンペア
xlalix_1 is bad for x_2 by standard x_3; x_1 is poor/unacceptable to x_2.x_1 は x_2 にとって、 x_3 (基準)で悪い/粗末
zasnix_1 is temporary/not permanent/expected to change in property x_2 (ka) by standard/expectant x_3.x_1 は x_2 (性質)に関して、 x_3 (観点)にとって一時的/過渡的/可変


んまあ、十分多いな・・・。

"reference"は、

bertix_1 is to the north/northern side [right-hand-rule pole] of x_2 according to frame of reference x_3.x_1 は x_2 にたいして x_3 (照合枠)で北方/北側
caxnox_1 is shallow in extent in direction/property x_2 away from reference point x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (方向/性質)に関して x_3 (照合枠)・ x_4 (基準)で浅い/浅はか/薄い
cnitax_1 is directly/vertically beneath/below/under/underneath/down from x_2 in frame of reference x_3.x_1 は x_2 に対して x_3 (照合枠)における下方/下側
condix_1 is deep in extent in direction/property x_2 away from reference point x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (性質/方向)に関して x_3 (照合枠)・ x_4 (標準)において深い
cpanax_1 is upon/atop/resting on/lying on [the upper surface of] x_2 in frame of reference/gravity x_3.x_1 は x_2 (表面)の上に(置いて/立って)在る、 x_3 (観点)で
cranex_1 is anterior/ahead/forward/(in/on) the front of x_2 which faces/in-frame-of-reference x_3.x_1 は x_2 (比較対象)・ x_3 (照合枠)の前方/前側
dizlox_1 is low/down/downward in frame of reference x_2 as compared with baseline/standard height x_3.x_1 は x_2 (照合枠)・ x_3 (基点)において低い
farlux_1 falls/drops to x_2 from x_3 in gravity well/frame of reference x_4.x_1がx_2へ向かって起点x_3からx_4の重力井戸の中を落ちる
farnax_1 is the direction of x_2 (object/event) from origin/in frame of reference x_3.x_1 は x_2 (物/事)・ x_3 (照合枠)の向き/方向/方角;  x_3 から観て x_2 は x_1 のほうにある
galtux_1 is high/up/upward in frame of reference x_2 as compared with baseline/standard height x_3.x_1 は x_2 (照合枠)・ x_3 (基点)において高い
gaprux_1 is directly/vertically above/upwards-from x_2 in gravity/frame of reference x_3.x_1 は x_2 に対して x_3 (照合枠)における上方/上側
gradux_1 [magnitude] is a unit/degree of/on scale/reference standard x_2 (si'o) measuring property x_3.x_1 (度)は x_2 (尺度)の、 x_3 (性質)を測る単位/グレード/レベル/ポイント
manrix_1 is a frame of reference/standard for observing/measuring/determining x_2, with/by rules x_3.x_1 は x_2 (事)を x_3 (規則)で観察/計測/審判する際の観点/標準/基準
mlanax_1 is to the side of/lateral to x_2 and facing x_3 from point of view/in-frame-of-reference x_4.x_1 は x_2 の脇/側(がわ)(にある/いる)
pintax_1 is flat/level/horizontal in gravity/frame of reference x_2.x_1 は x_2 (基準)において水平
pritux_1 is to the right/right-hand side of x_2 which faces/in-frame-of-reference x_3.x_1 は x_2 に対して x_3 (照合枠)における右方/右側
sitnax_1 cites/quotes/refers to/makes reference to source x_2 for information/statement x_3 (du'u).x_1 は x_2 を x_3 (情報/発言)のために引用/参照する
snanux_1 is to the south/southern side of x_2 according to frame of reference x_3.x_1 は x_2 に対して x_3 (照合枠)における南方/南側
srajix_1 is vertical/upright/erect/plumb/oriented straight up and down in reference frame/gravity x_2.x_1 は x_2 (照合枠)において縦/垂直
sticix_1 is to the west/western side of x_2 according to frame of reference x_3.x_1 は x_2 に対して x_3 (照合枠)における西方/西側
stunax_1 is to the east/eastern side of x_2 according to frame of reference x_3.x_1 は x_2 に対して x_3 (照合枠)における東方/東側
trixex_1 is posterior/behind/back/in the rear of x_2 which faces/in-frame-of-reference x_3.x_1 は x_2 に対して x_3 (照合枠)における後ろ/後方/後側/裏側/背後/リア
zunlex_1 is to the left/left-hand side of x_2 which faces/in-frame-of-reference x_3.x_1 は x_2 に対して x_3 (照合枠)における左方/左側

であり、

"by standard"と"reference"の両方をもつgismuは次のようになる。

caxnox_1 is shallow in extent in direction/property x_2 away from reference point x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (方向/性質)に関して x_3 (照合枠)・ x_4 (基準)で浅い/浅はか/薄い
condix_1 is deep in extent in direction/property x_2 away from reference point x_3 by standard x_4.x_1 は x_2 (性質/方向)に関して x_3 (照合枠)・ x_4 (標準)において深い
dizlox_1 is low/down/downward in frame of reference x_2 as compared with baseline/standard height x_3.x_1 は x_2 (照合枠)・ x_3 (基点)において低い
galtux_1 is high/up/upward in frame of reference x_2 as compared with baseline/standard height x_3.x_1 は x_2 (照合枠)・ x_3 (基点)において高い
gradux_1 [magnitude] is a unit/degree of/on scale/reference standard x_2 (si'o) measuring property x_3.x_1 (度)は x_2 (尺度)の、 x_3 (性質)を測る単位/グレード/レベル/ポイント
manrix_1 is a frame of reference/standard for observing/measuring/determining x_2, with/by rules x_3.x_1 は x_2 (事)を x_3 (規則)で観察/計測/審判する際の観点/標準/基準

となった!

---
とはいえ、上の定義文は絶望的なので、少し整理するところから始めたいとおもう。

# standard & reference
"by standard"と"frame of reference"の両方が入った文は、上であげたもののうち4つだろう:

浅い(性質・方向)(from reference point)・(基準)
深い
低い
(照合枠)・(standard height)
高い

standard height と from reference point だが、これはby standard と in frame of referenceのサブクラスとしてみていいだろう。
2つともstandardとframe of referenceをPSに持っているが、興味深いのは順序が違う(すなわち優先順位がちがう)こと。

これがよくわからんが、corpusをみてもtatoebaをみても、PSを全部埋めているものがない.uinai

ひとつだけ、それっぽいものは見つけられた。dizloである:

"03 Jul 2008 11:30:57 <mungojelly> di'e lisri .i lo plise pu cpana lo jubme .i lo smacu cu dizlo fi le jubme gi'e ku'i djica lo nu plise ponse je citka .i .ui nai dai xagji badri"

説明すると、これはなんらかの物語で、机の上にあるリンゴとネズミの話である。リンゴは机の上にあり、しかし、ネズミはその机をstandard heightとしてdizloであるから、取れないね。というような話。

これがもし正しい使い方であるならば、基準とは当該対象と比較されるべきもうひとつの対象である。「x3よりも低い」ということだよね。x3よりも重要度の高いx2(照合枠)とは一体なんなんだろうか・・・。

# frame of reference
気をとりなおして、次の語群にいこう。"reference"が含まれているもの。

まず、「東西南北」がある。これは、「x1はx2の(accoding frame of reference x3)F側にある」となる。日本語定義ではこれも単に「照合枠」と訳されている。意味に違いはあるのだろうか・・・・。
ここでの frame of referenceはおそらく「方位の定義」という意味だと思われる。
「東京タワーを北極点とみなすルールの下での」とか。「今現在のローマ法王のいる場所を北極点とみなすルールの下での」とか。ふつう一般にはあの北極点を使った方位なので、zo'eでも十分意味は通じる。
ちなみに、北さえ決まれば、以下でのべる左右前後の記述によって東西南も決まる。

次に、「上下左右前後直上直下」。これらはすべて、「x2に対してx3(照合枠/in frame of reference)でFだ」というPS。おそらく(照合枠)でもっとも素朴なものだと思う。
これはすなわち、3次元直交座標系をどこにとるかということに等しい。おそらく最もよく使われるであろう表現をすれば、「人間の向き」の規定である。
立っている人間の目のあたりに3次元直交座標系の原点をとってみる。骨盤から頭蓋骨方向をz軸(頭が上)(基本的にz軸は重力の反対を正方向とすればよい)、目線方向をy軸の正方向、彼にとっての右をx軸の正方向とする。
x1とx2の大きさは無視し、点として表現しよう。彼が見える範囲でないといけないことを考慮して、x1,x2のy座標は正としておこう。さらに、簡単のため、点x2はy軸上にあるとしよう(x2は基準点なので、彼はそこを必ず向いていると考える)。それぞれのベクトルをv1,v2とする。
これによって、上下左右前後が定義できるかどうかを考えよう。v1=(x1,y1,z1)', v2=(x2,y2,z2)'とする。ただし'は転置である。
まず、w = v1 - v2 で定義する。これは点x2から点x1へのベクトルである。
このとき、w = (x1, y1-y2, z1)' となる。

(1) 上下
これは簡単に定義できる。
x1が上側にある ⇔ z1>0
x1が下側にある ⇔ z1<0

(2)左右
これも簡単。
x1が右にある ⇔ x1 > 0
x1が左にある ⇔ x1 <0

(3)前後
x1が前にある ⇔ y1-y2 < 0
x1が後ろにある ⇔ y1-y2 > 0

あったりまえだわ!!!!!
要は測定対象と比較対象の他にもうひとつ観測点をもうければ、上下左右前後は定まるということですね。ここで、in frame of reference とは「ある座標系の原点を設ける」ことに他ならない。

ちなみに、y軸は点x2を向くから決める余地はなくて、おそらく自由があるのはz軸の決定だと思う。寝っ転がる、逆立ちする、普通に立つなどなど、それらによって上下左右前後も変わりうるというのは明らかでしょう。
ということは、実際のところ、座標系を設けなくても、観測点とz軸の(単位)ベクトル(ezとする)を決めさえすれば上下左右前後は記述できるということでは?

(1)前後
S1 = v2・(v1-v2) = v2・w とすると。
S1 >0 なら 後ろ
S1 <0 なら 前
(2)上下
S2 = ez・w = ez・(v1-v2)として、
S2 > 0 なら上
S2 < 0 なら下
(3)左右
S3 = (v2×ez)・(v1-v2)として、
S3 >0 なら右
S3 <0 なら左

うん、やはり「観測点」と「z軸ベクトル」さえあれば上下左右前後は決定できる。すなわち、上下左右前後における「in frame of reference」はある有向線分を空間上に規定するに等しい。多分、地球上なら、重力と逆平行に伸びる有向線分Aからθ°傾いた有向線分を定義するのが厳密なものの中でもっとも簡単だと思う。重力素敵!

ここでひとつ最も素朴な仮説として「in frame of reference とは何らかの空間に有向線分を配置することである」というものをあげてみる。

他のものもみてみよう。
仮説に適合するものとして「水平垂直」がある。これは重力(これはベクトルであるから、有向線分を配置するに等しい)によって一意に定まる。おしまい。

cpana(x2の上表面)もおそらく仮説に適合する。これは結局 S2がかなり小さい正の値をとることに相当する。

farlu(x1はx2へx3から(in frame of reference/gravity well x4 において)落ちる)もまた然りだろう。落ちる方向は重力方向によって決まるのだから、やはり仮説が適合する。
しかしfarluに関しては、x2,x3の2点を決めれば x4で決定すべきベクトルは決まる気がする。これはfarluの意味論によるが、farluが「重力の方向と同じ向きに重力を受けて移動する」とするなら(x2,x3)とx4は役割相関が強い。しかし、「重力を受けて移動する」であるなら、(x2,x3)とx4の役割相関はさっきよりも弱くなる(たとえば、坂の上を転がるのもfarluで表せる)。このとき、(x2,x3)とx4は必ずしも平行ではない。

最後に、in frame of reference の救世主となりうるgismu {farna}を紹介する。個人的にはfarnaの使い道がよく分からなかったけれども、結局のところこれは有向線分である:

x_1 は x_2 (物/事)・ x_3 (照合枠)の向き/方向/方角;  x_3 から観て x_2 は x_1 のほうにある

この「照合枠」は英語では「from origin」となっているので、「左右上下前後」でいうx2に相当するものだと思う。farnaはこう言い換えられるはず:

x1 は x3からx2へと伸びる有向線分(ただし長さ不定)

これを使うと、照合枠のsumtiが割と簡潔に書けるようになるんじゃないかと期待しています。

---

以上で in frame of reference の解析を終わることにしましょう。次の記事で by standard にうつります。


2014/09/25

frame of referenceについて

brivlaの定義でよく出てくる(照合枠)。英語では frame of referenceです。
うーん、どういう意味なのだろう、とうだうだ考えていまして、ふと英語版wikipediaの"Linguistic frame of reference"にぶち当たりました。言語だし、これのことかなあ?と思いながらも、いかに簡単に訳を載せます。

---

Linguistic frame of reference はある言語で表現されるような frame of reference [以下、「参照枠」で訳す]の一種である。
参照枠はある対象の位置を同定するために用いられる座標系のことである。言語によっては様々な参照枠が使われうる:Relativeな参照枠, intrinsicな参照枠, absoluteな参照枠である。ある言語における参照枠のそれぞれは区別できる言語表現(distinct linguistic expresions)と関連がある。

# 参照枠の分類
* Intrinsic frame of reference (固有参照枠)
Intrinsic frame of reference は2つの物体の空間的関係のことである。この関係では、対象の位置はもう一方の対象のある部分と関連して定義される(それの側、後ろ、前など)。たとえば、"The cat is in front of the house." というのは、猫がその家のうち、我々が"front"(前方)と呼ぶ部分、すなわち道路と面し入り口があり、恐らく玄関のある側にいるという意味である。

* Absolute frame of reference(絶対参照枠)
Absolute frame of reference もまた2つの対象に関する関係であり、対象の位置が恣意的に固定された位置(fixed bearings)との関係で定義される(たとえば、方位)。たとえば、"The cat is to the south of the house"というのは、猫の位置が話者や家のいずれの部分の位置とも独立に記述されている。方位以外にも、海岸、川の上流/下流、山頂方向/ふもと方向/等高線上のような固定された位置も使われる。

* Relative frame of reference(相対参照枠)
Relative frame of reference は3つの対象に関する関係である。対象の位置は認識者ともう一つの対象両方の観点と関連して表される。よって、"the cat is to the left of the house"では、我々は3つの参照点、すなわち猫、家、認識者自身を参照している。

# 異なる参照枠の使用
コミニュケーションにおいて複合的に参照枠が用いられることがある。たとえば、英語では上記3つの参照枠が使用可能であり、実際に用いられてはいるが、absoluteな参照枠は地形学的対象に使用が限られている("Finland is to the east of Sweden.")。より好まれている参照枠はrelativeなものである。absolute参照枠に非常に依存している言語には、オーストラリアのアボリジニーの言語(Arrernte language, Guugu Yimithirr)、Mayan言語が多くある。Guugu Yimithirrでは、"The cat is to the left of the house."と言う方法がなく、必ず "The cat is to the south of the house."のように猫と家の関係を述べることになる。
intrinsicな参照枠に大きく依存している言語としては、MopanやTotonacがある。
異なる参照枠の使用は認知上かなり遠くの領域にまで影響が及ぶ。たとえば、absolute参照枠中心な言語で意思疎通が図れるようになるためには、話者は内的なコンパス、すなわち、見知らぬ場所においてでさえも方位が分かるような驚くべき神経認知能力を獲得しなければならない。

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しかし frame of reference は物理学で「座標系」という言葉だし、いろんな意味があるのでてんてこまいですよ。
と、念のため「照合枠」でググってみると、出てくるのは心理学用語としての frame of reference。
これによると、内的照合枠というのがあるらしく、これは主観的な認知スキーマのことらしい。
もちろんこれと対比的に外的照合枠もある。これは客観的な世界の捉え方、くらいの意味なんだろう。
もし、これがロジバンのPSの frame of reference とすれば、外的・内的については書いてないので、どちらの場合にも使える slot なんだろう。

だが、この心理学的照合枠はおそらく言語学的照合枠のRelativeなものと深く関わっているはずだ。Relativeな照合枠では、2つの対象に加え、その知覚者自身も参照対象に入る。
cnita-gapru (下方-上方)では lo te selbri の要素数が3であり、まさに相対照合枠の適例のようなbrivlaとなっている。


2014/09/24

ざすろんリスト ロジバン訳 生姜エディション

タイトルどおりでござい。訳してみました。Done is better than perfect!

ざすろんリスト

1. 私はりんごを食べる.
.i mi citka lo plise

2. 私はりんごを食べた.
.i mi pu citka lo plise

3. 彼はりんごを食べている.
.i ra (noi nanmu) cu ca'o citka lo plise

4. 彼女はりんごを食べ終わっている.
.i ra (noi ninmu) cu ba'o citka lo plise

5. 彼女はりんごを食べ終わっていた.
.i ra (noi ninmu) cu pu ba'o citka lo plise

6. 私の妻はりんごを食べたことがある.
.i lo fetspe be mi cu pu su'oroi citka lo plise

7. 私の妻はりんごを毎日食べる.
.i ca ro lo djedi lo fetspe be mi cu citka lo plise

8. 私と私の妻は昨日りんごを食べた.
.i ca lo prulamdei mi jo'u lo fetspe be mi cu citka lo plise

9. 私と私の妻は6日前にりんごを食べた.
.i puza xa lo djedi mi jo'u lo fetspe be mi cu citka lo plise

10. 彼らは明日りんごを食べる.
.i ca lo bavlamdei ra (noi su'oremei) cu citka lo plise

11. 彼らは6日後にりんごを食べる.
.i baza xa lo djedi ra (noi su'oremei) cu citka lo plise

12. 彼女らは3日間りんごを食べている.(食事としてりんごだけを食べている)
.i ra (noi su'oremei gi'e ninmu) cu citka lo plise ku po'o ze'a ci lo djedi

13. 彼女らはりんごを5分間食べ続けている.(りんごを食べる所要時間に5分かかっている)
.i ze'a mu lo mentu ra (noi su'oremei gi'e ninmu) cu ru'i citka lo plise

14. 彼は常にりんごを食べている.(四六時中ずっとりんごを食べている)
.i ra (noi nanmu) ru'i citka lo plise

15. りんごが3つある.
.i ci da plise

16. りんご達がテーブルの上にある.
.i su'ore plise cu cpana lo jubme

17. 誰かがあのりんごを食べてしまった.(その結果,あのりんごは今はない)
.i be'u ba'o citka le plise

18. 誰かがこのりんごを食べそうだ.(推量)
.i ba'a citka lo vi plise

19. 誰かがこのりんご,そのりんご,あのりんごを食べたそうだ.(伝聞)
※ .i ti'e pu citka ti noi plise ku'o jo'u ta noi plise ku'o jo'u tu noi plise

[これについては文がおかしいと思う。
食べてしまったリンゴを指示することは不可能だと思うので(ざすろんさんにコメント済)]
[追記:
niftgさんのツイートを見てひとつコメント。
「誰かがこのリンゴを食べた」を「この指さしたリンゴと同じ品種のリンゴを食べた」と解釈することはできそう。
この意味であれば、{.i pu citka lo plise be lo se plise be ti} となるかな。
もしかしたら、{.i pu citka lo plise be ti}でもいいかもしれない。「品種」を指させるのであれば、だが。]

20. りんごがひとつもない.
.i no da plise

21. 私はりんごを食べない.
.i mi na citka lo plise

22. 私はりんごを食べられない.(りんごがないので状況的に食べられない)
.i mi na kakne lo nu ce'u citka lo plise

23. 私はりんごを床に落とした.
.i puku mi jai gau falru fai lo plise lo loldi

24. りんごが床に落ちた.
.i lo plise cu falru lo loldi

25. りんごは食べられない.(りんごの性質として,可食でなくなった)
.i lo plise zo'u na ka'e citka

26. 私はりんごを食べたい.
.i .au mi citka lo plise

27. 私はりんごを買いたい.
.i .au mi te vecnu lo plise

28. このりんごは汚い.
.i lo vi plise cu to'e jinsa

29. このりんごは綺麗ではない.
.i lo vi plise cu na'e jinsa

30. あのりんごは食べられそうだ.
.i pe'i lo vu plise zo'u ka'e citka

31. あれはりんごではない.
.i tu na plise

32. これはりんごではなくみかんだ.
.i ti plise nagi'e nimre

33. あなたはみかんを食べるか?
.i xu do citka lo nimre

34. はい,私はみかんを食べます.
.ie .i mi citka lo nimre

35. あなたはみかんを食べないのですか?
.i xu do na citka lo nimre

36. ええ,私はみかんを食べません.
.ie .i mi na citka lo nimre

37. あなたはみかんを食べたかった.ですよね?
.i .iepei do djica lo nu citka lo nimre

38. いいえ,私はみかんを食べたくはありません.
.ienai .i mi na djica lo nu citka lo nimre

39. あなたはりんごもみかんも食べないのですか?
.i xu do citka lo plise na.enai ji'a lo nimre

40. いや,私はりんごを食べます.
.ienai .i mi citka lo plise

41. 私はみかんを食べない.だから,みかんは食べられない.(受け身の否定)
.i mi na citka lo nimre .iseki'ubo ri na se citka

42. りんごは食べることができない.なぜなら,りんごは綺麗ではないから.
.i lo plise na ka'e se citka .iki'ubo ri na jinsa

43. りんごは汚い.一方で,みかんは綺麗だ.
.i lo plise cu to'e jinsa .ijeku'i lo nimre cu jinsa

44. みかんを食べましょうよ?(勧誘)
.i .e'o ko citka lo nimre

45. いいえ,お断りします.
.i ki'enai

46. あそこでみかんを食べろ.りんごは食べるな.
.i ko vu citka lo nimre .i ko na citka lo plise

47. りんごを頂いても宜しいですか?みかんは差し上げます.
.i .e'apei lo plise cu memimoi .i .e'a lo nimre cu medomoi

48. 私は「りんごは食べるな,みかんを食べろ」と言った.
.i mi pu cusku lu ko citka lo plise na.e lo nimre li'u

49. あなたはりんごを食べろと言うのですか?
.i xu do cusku lu ko citka lo plise li'u

50. 貴様はりんごを食べたいと言った.
.i do ga'i pu cusku lu .au citka lo plise li'u

51. 私はりんごを食べたいと言った覚えがない.
.i mi na morji lo du'u mi cusku lu .au citka lo plise li'u

52. あなたは確か「私はりんごを食べたい」と言ったはずだ.
.i ba'anai do ja'a cusku lu .au mi citka lo plise li'u

53. 私はもしかしたらそう言ったかもしれない.
.i .iacu'i mi cusku lo se go'i

54. あなたは絶対に私に対して「りんごを食べたい」と言った.
.i .ia do ja'a cusku fi mi fe lu .au citka lo plise li'u

55. 彼は私にりんごを食べさせる.
.i ra (noi ninmu) jai gau citka fai mi lo plise

56. みかんは私に食べられていない.
.i lo nimre zo'u mi na citka

57. りんごは彼によって私に食べさせられた.
.i lo plise zo'u gau ra (noi nanmu) mi citka

58. ここには何もない.
.i noda zvati ti