ここでは、時間表現について学んでいきたいと思います。
時間表現といえばテンスもありますが(CA, ZAhA)、これについては本編をどうぞ(10章、11章)。
時間表現の中でもより素朴な、時間表現を担うgismuについて学んでいきましょう。
・時間表現の前に~ZEhAの補足
前提知識のために、ここでおさらい(補足)しておきます。
ZEhAは「期間」をあらわすテンスsumtcitaでしたね。
それぞれ、
ze'i : 短期間
ze'a : 中期間
ze'u : 長期間
を表し、この長短は主観的なものだということも10章でやりましたね。
さて、これらもsumtcitaなのですから、後ろにsumtiをとることができます。
ZEhAは後ろに語Xをとって、「Xに相当する短/中/長期間」を表します。
つまり、ZEhAは英語でいう「for」に相当します。
mi denpa ze'u lo nu do sipna - 君が寝ている長い間、私は待っていた。
ふつう、例文のような出来事の期間と相対的に物を言うことはあまりないと思います。
「1時間」や「30分間」などという語が分かれば不自由ないように思えますね。
・期間系のgismu
さて、時間表現を担うgismuを列挙していきます。まずは、時間、分間、秒間を表すgismuです。
cacra : x1はx2時間(x3という基準で)
mentu : x1はx2分間(x3という基準で)
snidu : x1はx2秒間(x3という基準で)
これに関しては、主bridiのselbriとして使われることはないと思います。
これらはしばしばsumtiとして使われる方が多いでしょう。
x2が省略された場合は、1が想定されます(lo cacra = 1時間)
量化することによって、「3時間」を「3つ分の時間」、 ci cacra としてもいいです。
lo nu mi bajra cu cacra li mu - 私が走るということは5時間だ。 = 私は5時間走る。
mi bajra ze'i mu cacra - 私は5時間だけ走る。
ちなみに、「~後」「~前」は baza, puza で表せます。たとえば、3分後は「baza ci mentu」です。
次は、日間、週間、月間、年間を表すgismuです。
これらもx2が省略された場合は、1が想定されます。
djedi : x1はx2日間(x3という基準で)
jeftu : x1はx2週間(x3という基準で)
masti : x1はx2ヶ月間(x3という基準で)
nanca : x1はx2年間(x3という基準で)
lo nu do sipna cu djedi li vo - 君が寝るということは4日間だ。 = 君は4日間寝る。
mi ca'o bilma ze'u lo jeftu li ci - 私は3週間も病気だ。
mi co'a cacra li remu baza vo masti - 4ヶ月後、私は25歳になる。
・日時系のgismu
次に、日時表現を表すgismuを見ていきます。
tcika : x1(時、分、秒)はx2(事)のx3(日)・x4(場所)での時刻
detri : x1(日、{週、月}、年)はx2(事)のx3(場所)・x4(暦)での日付
datru : x1(事)はx2日、x3月、x4年のx5(暦)で起きる
tcikaやdetriのx1では、pi'eで区切って時、分、秒や日、週、月、年を表します。
li pa pi'e cino - 1時30分
時に関しては24時間制を採用しています。例えば、li renoは20時、午後8時です。
datruは試験的gismuで、detriの改良版として現れました。というのも、detriは文化的中立な日付システムとして機能しないという声が上がっているからです。日付を表すのにpi'eでは不十分であり、そのため、datruではPSにそれぞれの要素を用意しています。
li pano cu tcika lo nu mi klama lo ckule - 10時は私が学校に行く時間だ。
lo nu mi jbena cu li reci li ze li pasosore - 私が生まれたのは1992年7月23日だ。
tcika、detri由来のBAIが存在し、それぞれti'uとde'iです。こっちのが使いやすいですね。
・日時系のlujvo~今と未来と過去
基本的なgismuについて見てきたので、ここからその組み合わせによるlujvoをみます。
まず、昨日、今日、明日からいきます。PSはあえて載せません。
lo cabdei : 今日
lo prulamdei : 昨日
lo bavlamdei : 明日
mi klama la .tokion. ca lo cabdei - 私は今日東京に行く。
deiはdjediのrafsiですね。cab-はcabna(今)のrafsiです。
prulam-は purci(過去)+lamji(隣)から、bavlam-はbalvi(未来)+lamji(隣)からきています。
このcab-, prulam-, bavlam- は便利で、jeftu(週)やmasti(月)やnanca(年)にもつきます。
ちなみに、masti、cacraのrafsiはそれぞれma'iとna'aです。
lo cabjeftu : 今週
lo prulamjeftu : 先週
lo bavlamjeftu : 来週
lo cabma'i : 今月
lo prula'ima'i : 先月
lo bavla'ima'i : 来月
※lamだとmが重なるので、lamではなくla'iを使っています。
lo cabna'a : 今年
lo prulamna'a : 去年
lo bavlamna'a : 来年
・日時系のlujvo~曜日と月
曜日から行きましょう。
pavdei 月曜日
reldei 火曜日
cibdei 水曜日
vondei 木曜日
mumdei 金曜日
xavdei 土曜日
zeldei/nondei 日曜日
語尾はdeiなのは分かりますね。接頭辞は数字のrafsi形です。これは月でも出てきます。
一応言っておくと、1から順にpa re ci vo mu xa ze bi soです。
日曜だけ二つあるのは日曜日を0日目とするか7日目とするかが文化によるからです。
次に月を見ていきます。
pavmasti 1月
relmasti 2月
cibmasti 3月
vonmasti 4月
mumymasti 5月
xavmasti 6月
zelmasti 7月
bivmasti 8月
sozymasti 9月
pavnonmasti 10月
pavypavmasti 11月
pavrelmasti 12月
接尾辞がmastiで、接頭辞が数字のrafsi形なのは曜日と同じです。
mmやzmは禁則子音なのでその間にはyが挟んであります。
数字の母音はa,e,i,o,uで繰り返されますが、それに応じてrafsi形にも規則性があります。
a v
e l
i b/v
o n/z
u m
・テンスsumtcitaの補足~TAhEとROI
かなり使えそうなのにwavelessonになかったものを紹介します。まずはTAhEです。
TAhEはselbriの起こる間隔を表すテンスです。
di'i 規則的
na'o 典型的
ru'i 継続的
ta'e 習慣的
na'oは主観的な間隔です。その人が思う常識的な間隔を表します。
TAhEはnaiをつけて意味を逆にできます。
di'inai(不規則的)とru'inai(断続的)が有用だと思います。
次にROIです。roiは「~回」を表すテンスです。
mi pa roi klama le zarci - 私は1回その店に行く。
ZEhAを述べればその範囲内での回数を表します。
ここで覚えておきたいZEhAがあり、ze'e(時間全体)です。
ze'e pu pa roi で「過去に一度だけ」という意味になります。
覚えておきたい表現として、roroi (いつも)、so'eroi(たいてい)があります。
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