Lojban Lessons - 12章 (命令と質問)
ふう、ヘビーな二つの章のせいで頭が重たくなっているかもしれません。英語や日本語とはかなり毛色の異なるものでしたから。今回は軽めにいきましょう: 命令と質問です。
英語で命令するには主語を削除すればいいので、ロジバンも然りと思いたいところです。英語では、命令は常に聞き手になされるという発想があるので、主語が不要なのです。
残念ながら、ロジバンでは主語を削除するとzo'eが想定されてしまうので、英語のようにはいきません。代わりにdoの命令形であるkoを使います。構文論的には、koはdoと同じですが、koのある言明はすべて命令となるので、意味論的に簡潔になります。「この文が真になるようにしろ!」英語で主語がいらないのと同じ理由で、二人称以外への命令形の語は不要です。
ある人に遠くへ長時間行けと命令するにはどうしますか?(selbriはklamaです)
Answer: ko ve'u ze'u klama
(.i za'a dai a'o mi ca co'u ciska lo fa'orma'o .i ko jimpe vau .ui) - ciskaを調べて訳してみてください。
疑問文はとても簡単で、二種類に別れます: 穴埋めと、真偽の問いです。まずは真偽の問いから始めましょうか。出てくるのはxuだけですので、楽勝です。
xuは文のどこにでも置けるという点では心態詞に似ており、直前の語句に係ります。[注:というか、xuはれっきとした心態詞です。]そして、文を疑問文に変え、その真偽を問います。答えるときは、そのbridiを繰り返して言います: xu ve'u zdani do .i ve'u zdani mi もしくは、そのselbriだけを繰り返します(つまり、sumtiとテンスをすべて省略したものを繰り返すのです)。: zdani
brika'iを使う答え方はもっと簡単ですが、後でお話しします。「いいえ」とか「偽です」と答えるには、bridiの否定形を答えればいいです。これも後で話しますので、ひとまず質問の仕方に戻ります。
もうひとつが穴埋めです。そのbridiが正しくなるような句に疑問語を置き換えるよう要請します。これにはいくらか種類があり、尋ねたい事柄によって使い分けます。
ma - sumti 疑問
mo - selbri 疑問
xo - 数 疑問
cu'e - テンス 疑問
使い方はどれも同じです。sumtiを尋ねるには、答えの欲しいところに疑問語を置けばいいのです: do dunda ma mi - x2を正しい語句で埋めよということで、「君は何を僕にくれるの?」となります。sumtcita + maの形はとても使えます:
mu'i - sumtcita: {sumti}(抽象句)によって動機付けられた
.oi do darxi mi mu'i ma - 「おい、なぜ私を叩いた?!」
もうひとつやってみましょう。今度は、みなさんの番です:
.ui dai do ca ze'u pu mo
Answer:「幸せそうだな、今までの長い間、君は何していたの?」厳密には、これは「君は何ですか?」という意味にもなりますが、.ua nai li'a remna (わお、どう見ても人間だよ)と答えるのは相手をイライラさせるだけです。
声のトーンや文構造だけではそれが質問かどうかはっきりわからないので、疑問語を聞き逃してはなりません。それゆえ、人は文頭か文末の語により集中することを踏まえて、疑問語がその位置にくるように文を並び替えるのはある程度価値があります。それが実行できない場合は、その文が疑問文であることを印す心態詞pauを使うといいでしょう。
反対に、paunaiはそれが修辞的な疑問文であることを示します。
疑問文の話をしているので、ついでにkauについて話します。これは「間接疑問」のマーカーです。
じゃあ、間接疑問とはなにか?えっと、次の文を見てください:
mi djuno lo du'u ma kau zdani do - 「私は何が君の家なのか知っている」
djuno x1はx2(命題)・x3(題目)をx4(認識体系)で知る
これをma zdani doという疑問文の答えと考えることもできます。滅多にしないですが、非疑問語にkauをくっつけることもでき、この場合、それが問いの答えであると想像できます。: mi jimpe lo du'u dunda ti kau do - 「私は、君が何をもらったのか知っている、それはこれだ。」
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