2013/05/25

Lojban Lessons - 24章 (brika'i/代bridi と ko'a)


Lojban Lessons - 24章 (brika'i/代bridi と ko'a)

「私はポン太(.pont.)と呼ばれている」、zo .pont. cmene mi と私が言い、あなたがそれと全く同じbridiを言わなければならないとき、どうすればいいでしょう?よくある答えは、do se cmene la .pont. です。bridiの内容が同じであるためには、miとdoを入れ替えてやればよく、別にseで変換されたselbriを使うかどうかは問題ではありません。なぜなら、bridiはそれを表す語々のことではでなく、考え、抽象的な命題のことをいうからです。私が言うmiとあなたが言うdoは同じsumtiですから、さっきの2つのbridiは同一のものなのです。
この章はbrika'i、sumka'iのbridi版についてです。brika'iはbridi全体を表す語です。ここで思い出しておいてほしいのが、bridiはsumtiと、sumtiとselbriとsumtcitaを含む句からのみなります。心態詞やkoやmaのような意味論的な語はbridiの一部ではありませんから、brika'iで表されません。

brika'iはsumka'iに比べるとかなり少ないです。まずは一番良く使うGOhAと呼ばれるシリーズからやっていきましょう。:

go'u かなり前のbridiを繰り返す
go'a 以前のbridiを繰り返す
go'e 2つ前のbridiを繰り返す
go'i 直前のbridiを繰り返す
go'o 直後のbridiを繰り返す
nei 最近のbridiを繰り返す
no'a かなり後ののbridiを繰り返す

以上がGOhA brika'iの一部です。おなじみのi, a, uパターンが、「直前、以前、かなり前」にあるのに注意してください。

これらはsumka'iのri,ra,ruとかなり似ています。brika'iはjurfaの主bridiを参照することしかせず、関係句等のいわゆる副bridiは参照しません。主bridiが関係句を含むことはもちろんありますが、brika'iがその関係句のみを参照するのに使われることは絶対にありえません。
GOhAは文法的にはselbriと同じように働くので、selbriに係ることのできるものはGOhAにも係ることができます。GOhAの位置構造は、それが表すbrdiと同じで、そのsumtiは初期設定では参照しているbridiと同じものになります。GOhAのsumti位を埋めると、その位のsumtiを上書きすることができます。2つの文を見比べてみてください:
A: mi citka lo plise B: go'i - 「私は林檎を食べる」「あなたはそれをする」
A: mi citka lo plise B: mi go'i - 「私は林檎を食べる」「私もそれをする」

こういったbrika'iはxuの疑問文に答えるのに非常に使えます:
A: xu do nelci le mi speni B: go'i / na go'i - 「あなたは私の妻が好きですか?」「はい/いいえ」
xuは心態詞ですから、go'iによってコピーされません。
naで否定したbridiを繰り返す、すなわちその冠頭(bridiの始めかselbriの直前)にnaが置かれたbridi(27章)を繰り返すときは、naのコピールールが他と違うので注意してください。naはコピーされるのですが、brika'iに追加されたnaはその元のnaと置き換わります。例をみてみましょう:
A: mi na citka lo plise
B: mi go'i = mi na citka lo plise
C: mi na go'i = mi na citka lo plise
D: mi na na go'i = mi citka lo plise = mi ja'a go'i

neiとno'aはbridiを構文解析しづらくする(たとえば、dei na se du'u le no'a la'e le nei)使い方以外ではあまり使われません。neiはかなり後のbridiを繰り返すわけですから、le nei はかなり後のbridiのx1を、le se nei はx2を・・・参照するのに使えます。

brika'iを使うときは、miやdoといった人称的sumka'iを伴った文をコピーするのに注意を払い、それが間違った文脈にあるときは繰り返さないように気をつけなければなりません。たとえば、上の林檎を食べるといった2つの例文のように。それぞれを入れ替える代わりに、そのbridiのどこでもいいのでra'oを置くと、bridiが話者の視点で当てはまるように人称sumka'iを更新することができます。
A: mi do prami B: mi do go'i は、A: mi do prami B: go'i ra'o と同じ意味です。
ra'o そのbridiが話し手の視点で当てはまるようにすべての人称sumka'iを更新する

[注: GOhAは以前の文のselbriのごとく働くので、gadriで囲んでsumtiとして使うこともできます。
mi citka - le se go'i cu mo = 私は食べた - 食べられたものは何ですか
例文でもあるように、GOhAにSEを使うこともできます。selbriにできることなら好きにしてください。]

brika'iのもうひとつのシリーズは実に覚えやすいです。
broda bridi変項 1
brode bridi変項 2
brodi bridi変項 3
brodo bridi変項 4
brodu bridi変項 5
cei bridi変項を定義する(brika'iでなく、BRODAで)

broda~broduはすべて同じ語で、5通り用意されています。これらはbridiへのショートカットとして使われます。
bridiのあとにcei brodaと言うことで、そのbridiをbrodaとして定義し、brodaは続く会話でそのbridiのbrika'iとして使うことができるのです。
ついでに、sumka'iにも似たようなものがあります。この章のテーマとは多少ずれますが、ここでやってしまいましょう:
ko'a sumti変項 1 fo'a sumti変項 6
ko'e sumti変項 2 fo'e sumti変項 7
ko'i sumti変項 3 fo'i sumti変項 8
ko'o sumti変項 4 fo'o sumti変項 9
ko'u sumti変項 5 fo'u sumti変項 10

このシリーズのceiに相当する語句はgoiです:
goi sumti変項を定義する

これらはbrika'iの場合と同じように使えます。たとえば、sumtiのあとにgoi ko'uを置けば、そのsumtiはko'uによって参照することができます。

不思議なことに、これらのシリーズは上で述べたような目的で使われることは滅多にありません。実際は、次のような感じで任意のselbriやsumtiとして使われています。:
「ってことはko'a ko'e broda na ku の真理値は常にna ku ko'a ko'e brodaと一緒ってこと?」「ううん、違うよ」

[注:ですから、例文を見ると、ko'aが彼とか彼女という訳になっているのを見かけるわけです。日常的な語で包括的な代名詞が無いですから。「それ」だと非人間な感じがしますし。より厳密に訳を与えるなら、某(それがし)とかになるかもしれませんが、あんまり日常で使いませんしね。]

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